歴博国際シンポジウム「デジタル化する歴史災害研究」を共催
東京大学史料編纂所、東京大学地震研究所、東京大学地震火山史料連携研究機構では、2019年7月20日(土)、東京大学地震研究所セミナー室において、歴博国際シンポジウム「デジタル化する歴史災害研究」を共催しました。関係する各分野の研究者や学部・大学院生、メディア関係者など47名の参加を得ました。
このシンポジウムでは、基調講演として、イタリア国立地球物理学火山学研究所のマリオ・ロカティ氏からイタリア、欧州、そしてグローバルスケールの歴史地震データ管理について、これまでの経験を踏まえた知見に関する発表のあと、史料編纂所の榎原雅治教授が地震研究のための歴史史料の情報化とネットワーク構築について講演しました。
また、地震研究所の加納靖之准教授、国立歴史民俗博物館の橋本雄太助教が歴史地震研究における人文情報学ツールと市民科学についてそれぞれ話題提供しました。
最後に講演者によるパネルディスカッションでは、関連する各研究分野の状況、国内外の研究プロジェクト等の動向、今後の研究の方向性に関する意見など、活発な議論がなされました。
地震火山史料連携研究機構では、今後もこのようなシンポジウム等を通して、分野融合型の研究を推進し、国内外の研究機関との研究交流を推進していきたいと思います。
主催 国立歴史民俗博物館
共催 東京大学史料編纂所、東京大学地震研究所、東京大学地震火山史料連携研究機構
プログラム
開会・趣旨説明
基調講演 イタリア、欧州、そしてグローバルスケールの歴史地震データ管理ー10年間の経験から得られた洞察ー
マリオ・ロカティ(イタリア国立地球物理学火山学研究所)
講演 地震研究のための歴史史料の情報化とネットワーク構築をめざして
榎原雅治(東京大学史料編纂所,東京大学地震火山史料連携研究機構)
話題提供 歴史地震研究と人文情報学ツール
加納靖之(東京大学地震研究所,東京大学地震火山史料連携研究機構)
話題提供 歴史地震研究における市民科学
橋本雄太(国立歴史民俗博物館)
パネルディスカッション