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「陽明文庫設立80周年記念特別研究集会―最新の研究成果の報告と陽明文庫の過去と未来―」の開催

掲載日:2018年8月10日

陽明文庫長・名和 修氏の講演 



 2018年7月15日(日)午前10時より午後3時45分まで、伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールにおいて、本学の学生・院生・教職員及び首都圏を中心とした大学や博物館・美術館・研究機関等に所属する教員・研究者・学生・院生等を対象に、「陽明文庫設立80周年記念特別研究集会―最新の研究成果の報告と陽明文庫の過去と未来―」が、公益財団法人陽明文庫(近衞忠煇理事長)と本学史料編纂所に研究拠点を置く科学研究費補助金(基盤研究(S))「天皇家・公家文庫収蔵史料の高度利用化と日本目録学の進展-知の体系の構造伝来の解明」(研究代表者 田島公史料編纂所教授)の「主催」により開催されました(「共催」は、史料編纂所、京都府立京都学・歴彩館、科学研究費補助金(基盤研究(A))「摂関家伝来史料群の研究資源化と伝統的公家文化の総合的研究」研究代表者 尾上陽介史料編纂所教授)。

 この研究集会は、本年11月に設立80周年を迎える、1千年の歴史を誇る近衛家伝来資料を伝える陽明文庫所蔵資料に関する最新の研究成果を示すと共に、1938(昭和13)年の財団法人設立から最近のデジタル画像の公開に至る陽明文庫の歴史や、史料編纂所による同文庫の調査や、同文庫所蔵資料を底本として編纂した『大日本古記録』等の史料集の学術的意義を、科学研究費によって撮影した高精細デジタル画像等を用いて判り易く紹介されました。

 保谷徹東京大学史料編纂所所長・近衞甯子公益財団法人陽明文庫理事の挨拶の後、田島公・山口英男史料編纂所教授の司会のもと、以下の研究報告・講演が行われました。
  金子 拓(史料編纂所准教授)「『信長公記』諸本における陽明文庫所蔵本の位置づけ」
  小倉慈司(国立歴史民俗博物館准教授)「陽明文庫本『勘例』に見える8・9世紀史料」
  田島 公「陽明文庫本『勘例』7巻の基礎的考察」
  末柄 豊(史料編纂所准教授)「陽明文庫に伝わる室町時代の文書―『後法興院関白記』と『雑事要録』の紙背文書を中心に―」
  金田章裕(京都府立京都学・歴彩館館長)「陽明文庫本『宮城図』と東山御文庫本『大内裏図』」
  徳仁親王(学習院大学史料館客員研究員)「陽明文庫に残された三点の牛車絵図」
  名和 修(公益財団法人陽明文庫常務理事・同文庫長)「陽明文庫の設立から、デジタル画像の公開まで」
  尾上陽介「史料編纂所による陽明文庫の調査と史料集刊行の学術的意義」

 田島教授により閉会の挨拶が行われた後、引き続き、午後4時から約75分間、同センター3階中教室において報告・講演者および、史料編纂所の所員・OB、陽明文庫関係者、大学・博物館などに所属する日本古代史・中世史・近世史研究者、史料所蔵機関関係者等約60名による情報交換会が行われました。情報交換会は松木則夫本学理事・副学長の挨拶で始まり、報告・講演者全員が講演内容等に関する所感を述べたあと、情報の交換・懇談に移り、西脇隆俊京都府知事による11月の歴彩館での「陽明文庫講座」開催の予告の他、島谷弘幸九州国立博物館長・Jason Webb南カリフォルニア大学准教授らが、陽明文庫の調査の思い出や日本古典学におけるデジタル画像の公開の意義に関して、国際的な視点から発言・情報発信がありました。
 研究集会には、近衞忠煇公益財団法人理事長・近衞忠大同評議員、平川南大学共同利用機関法人人間文化研究機構長ら、学内外から約280名にご参加いただきました。ご来場ありがとうございました。
 

史料編纂所長・保谷 徹教授の冒頭挨拶

関連書籍

田島公編『近衞家名宝からたどる宮廷文化史:陽明文庫が伝える千年のみやび』 (東京: 笠間書院、2016年) ISBN: 978-4-305-70802-1

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