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「第7回東アジア史料研究編纂機関国際学術会議」を開催

掲載日:2022年12月27日

 2022年11月10日・11日、第7回東アジア史料研究編纂機関国際学術会議をオンラインで開催しました。この学術会議は史料編纂所(日本)、国史編纂委員会(韓国)、社会科学院近代史研究所(中国)を幹事機関として、各国の史料研究・編纂及び利用に関わる機関・研究者等が集まり、二年に一度、回り持ちで開催しているもので、第7回は国史編纂委員会が主幹事となり2020年5月頃に韓国で開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症流行のため、延期(複数回)を経てオンライン開催となったものです。

 今回は「東アジア歴史資料編纂の伝統と現代化」をテーマに各国が3報告を用意し(従来は5 報告であったがオンラインのため縮小)、主幹事の韓国側において事前に三か国語428ページの大部な予稿集が作成されました。会議期間中は三か国語の同時通訳を通じて進行され、最大アクセス数は63名でした。ただし日本と中国は、メイン会場に3~5 名が参加しました。
 発表者と発表のタイトルは次の通りで、中国における史料収集・史料利用の幅広い取り組みや韓国におけるデジタル技術を活用した史料活用の急速な進展について知ることができ、全体討論も活発に行われ、有意義な会議となりました。



[報告1]張恩晶(韓国国立中央博物館)「歴史資料のデジタル復元とコンテンツ活用」
[報告2]徐莉(中国第一歴史档案館)「満州語本『清実録』全文検索データベース構築とその価値」
[報告3]末柄豊(東京大学史料編纂所)「『大日本史料』の編纂」
[報告4]谷昭佳(東京大学史料編纂所)「オーストリア=ハンガリー帝国東アジア遠征隊古写真史料集の編纂」
[報告5]朴ナヨン(韓国国学振興院)「人工知能(AI)による伝統記録遺産の現代化作業」
[報告6]馬忠文(中国社会科学院近代史研究所)「文献競売図録と稀少史料の収集」
[報告7]羅敏(中国社会科学院近代史研究所)「デジタル人文と中国抗日戦争史研究」
[報告8]黒嶋敏(東京大学史料編纂所)「画像史料による港湾の復元的研究」
[報告9]金玄鍾(ソウル市立大学校)「韓国歴史地理情報システム(HGIS)の構築動向と課題」

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