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地震史料シンポジウムII「災害史料研究が拓く歴史学の新たな方法」を開催

掲載日:2023年2月3日

 東京大学地震火山史料連携研究機構では、2022年12月23日(金)、地震史料シンポジウムII「災害史料研究が拓く歴史学の新たな方法」をオンラインで開催しました。研究者、自治体や企業の関係者、市民など139名の参加を得ました。
  近年の地震・火山史料研究の中で、地誌や年代記など、これまでその性格について評価が定まっていなかった史料や、外国語史料・金石文史料なども再評価し、災害史料として活用しようという動向が生まれています。今回のシンポジウムは、災害研究が歴史学の新たな方法を提起しているといえる状況を受け、2018年12月の地震史料シンポジウム「地域史料から地震学へのアプローチ」に続いて開催したものです。

 

 シンポジウムでは、地震学、歴史学、地質学、考古学の各分野で歴史地震および地震史料研究に取り組んでいる研究者の発表8本の後、総合討論が行われました。発表では、様々な史料を活用した研究の成果が報告され、各分野の連携に伴う研究の進展が確認されました。討論では、史料のさらなる調査・分析と異分野連携によって地震像を明らかにすること、地震のほか水害などの災害にも研究の対象や方法を広げていくことへの期待などが示されました。


  
 地震火山史料連携研究機構では、地震史料集データベースなど、いくつかのデータベースを公開しています。今後も研究基盤の整備に寄与し、分野融合型の研究を推進するとともに、シンポジウム等を通して研究成果の普及につとめたいと思います。
主催:東京大学地震火山史料連携研究機構
共催:東京大学史料編纂所/東京大学地震研究所/東京大学地震・火山噴火予知研究協議会 史料・考古部会

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