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柏キャンパスに宇宙・素粒子分野の国際研究拠点を設立 東京大学4部局とフランス国立科学研究センター(CNRS)

掲載日:2021年4月12日

 東京大学宇宙線研究所など4部局とフランス国立科学研究センター(CNRS)は、新たな国際交流協定に基づき、宇宙・素粒子物理学及び天文学の分野で交流するための国際研究拠点「ILANCEラボラトリー」を東京大学柏キャンパス(千葉県柏市)に設置。その記念となる初めてのワークショップを4月7日、リモート開催しました。



 東京大学から研究拠点に参加するのは、宇宙線研究所のほか、カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、素粒子物理国際研究センター(ICEPP)、理学系研究科の4部局です。共同研究の対象には、ニュートリノ物理、原始宇宙、暗黒宇宙、重力波、素粒子物理などの分野にあたる、ハイパーカミオカンデ、スーパーカミオカンデ、T2K、KAGRA、CTA、LiteBIRD、すばる望遠鏡PFS、ATLAS、ILCなどのプロジェクト名が挙げられています。
 
 4部局はこれまでも、それぞれCNRS/IN2P3(原子核素粒子物理研究所)との間で国際共同研究を行ってきましたが、2019年3月に理学系研究科の土居守教授がフランスを訪問した際、Reynald Pain・IN2P3所長が、研究協力と人材育成を一層強化するため、国際研究拠点を設立することを提案。2019年11月にIN2P3のReynald Pain所長およびPatrice Verdier副所長が本学を訪問した際にも、梶田隆章・宇宙線研究所所長、武田洋幸・前理学系研究科長、白波瀬佐和子前理事/副学長らと会談し、拠点設立により研究協力の一層の強化ができることを確認していました。
 
 国際研究拠点は、宇宙線研究所に隣接する柏キャンパスの総合研究棟内に設置され、フランスからの研究者および学生が中・長期で滞在するための拠点となり、共同研究や学生・研究者の交流を活発化させることが期待されています。
 
 4月7日には国際研究拠点の設立を記念した初めてのワークショップがZoom上で開催され、日本側代表の梶田隆章・宇宙線研究所所長が「この国際研究拠点の活動には日本とフランスから50人を超える研究者が参加する予定ですが、第一線の研究分野で東京大学とCRNS/IN2P3が協働することは大変重要なことで、COVID-19の状況が早く改善され、研究拠点の設立が良い機会となってくれることを期待しています」とあいさつ。フランス側代表のMichel Gonin・エコールポリテクニック大学教授も、拠点を設立した目的について、「CNRSが東京大学と国際協力していくための新しい仕組みの構築であり、日仏からの研究者が結集する組織を柏キャンパスに作り、既存のブロジェクトを強化するだけでなく、日仏政府・ERCへの研究提案、異なる分野の研究者が交流することによるシナジー効果も期待しています」とコメントしました。

 ワークショップの参加者は約80名と盛況で、終わりに相原博昭・理事/副学長からも新たな研究拠点の設立に歓迎と期待の言葉をいただきました。

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