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第13回学士会館モバイルミュージアム

掲載日:2023年8月23日

東京大学発祥の地、神田にある学士会館には、2010年、学士会を構成する旧七帝大の紹介ブースが設けられました。以来、他の六大学がモニタやパネルなどで沿革、特色を紹介する中、本学は、総合研究博物館のモバイルミュージアム構想のもと、学術の歴史や展開を標の一点展示で表現する試みを続けています。

本年9月開始の第13回展示では、「東京帝大総長賞 長与又郎氏寄贈 昭和十年十一月学士会ゴルフクラブ」との銘板を持つブロンズ像を公開します(写真)。作者は彫刻家の長谷川義起(1892–1974)。記録によれば、1935(昭和10)年11月23日、赤羽ゴルフコースで行われた学士会主催ゴルフ競技の賞杯とみられます。学士会ゴルフクラブは1929(昭和4)年12月発足で、1930年代には当時の長与又郎(1878–1941)東京帝大総長の名を冠した大会も多く開催されていました。像のモデルは、1930年に来日した米国の名選手、ウォルター・へーゲン(1892–1969)だと思われます。

昭和初期のゴルフ事情、帝大卒業生らの社交生活などに思いをはせていただければ幸いです。(総合研究博物館長 西秋良宏)

「東京帝大総長賞 長与又郎氏寄贈 昭和十年十一月学士会ゴルフクラブ」との銘板を持つブロンズ像

「東京帝大総長賞 長与又郎氏寄贈 昭和十年十一月学士会ゴルフクラブ」との銘板を持つブロンズ像

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