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「Courseraにおけるインタラクティブ・ティーチング」開講のお知らせ

このたび東京大学 大学総合教育研究センターでは、新たにMOOC「インタラクティブ・ティーチング」をコーセラ(Coursera)で開講します。
本講座はかつて日本語のMOOCプラットフォームgaccoで開講されていたプログラムを学習者のペースで学べる形式に変更して再公開するものです。
gaccoで公開された当時は8週間という長期プログラムにもかかわらず、2年間4期のあいだに24,000名以上の受講登録を集め高い評価を得た講座でした。
また、この度、英語字幕を付与し、ワークシートや手元資料としてのスライド類も英語版を用意しました。
 
今、教育は大きな転機にあり、「(教師が)いかに教えたか」から「(学習者が)いかに学んだか」への過渡期にあります。
つまり、これからは学習者が主体となる教育が求められています。そのような教育に関わる言葉として「アクティブ・ラーニング」があり、これは「一方向でない教育」全般を指し、いわば学習者の視点に立った学びのあり方です。
では、教師はこの「アクティブ・ラーニング」が成立する場をどのようにつくればよいのか? 
その答えが、本講座の名称である「インタラクティブ・ティーチング」にあります。
「インタラクティブ・ティーチング」とは、学習者が主体性を持って学べるような、場の相互作用(インタラクション)を重視する教え方であると私達はとらえています。
本講座では、学習者が主体的に学ぶような授業を実現するための、授業の作り方や教師としてのあり方を、いくつかのテーマにしたがって実践的に学んでいただくことを目的としています。 
 
本講座は学習期間を8週間でデザインし、各週は授業を双方向にするための知識やスキル等を学ぶナレッジ・ セッションとスキル・セッション、そしてストーリー・セッションの3つによって構成されています。
学習者は、1週間あたり約90分の動画 (10分程度の動画7~9本) を視聴します。
ナレッジ・セッションでは「学習者主体の場をつくる教え方」に関する基礎的な知識を得つつ掲示板で他の受講者と議論を深め、クイズに答えるなどしな がら学びを深めます。
スキル・セッションでは、音楽座ミュージカルとの連携により、 演劇・表現の観点から、参加者が主体的に学ぶ場を作るための技法を学びます。
これらに加え、各研究領域で第一線を走る研究者たちが、「教えること」といかに向き合い、実践してきたかを学ぶ「ストーリー・セッション」が続きます。
 
このたび、高等教育の質向上に貢献しつつ、本講座を初等中等教育・企業教育の関係者にもご利用いただけるものにしていくことを目指していきたいと考えています。
 
■開講日:令和3年4月6日(火)から
■使用言語:日本語・英語
■担当講師:栗田 佳代子
■参加費:無料(コーセラへの登録が必要)
 
※本コースの詳細は、以下のウェブサイトよりご参照いただけます。
https://coursera.org/learn/interactive-teaching
 
【本件に関する問い合わせ先】
東京大学大学総合教育研究センター
栗田佳代子 教授
E-mail: utokyo_fd@he.u-tokyo.ac.jp
 
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