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平成30年度「東京大学安全の日」講演会 開催

掲載日:2018年7月12日

7月3日(火)、医学部教育研究棟鉄門記念講堂において、「大学のリスクマネジメント」をテーマとして平成30年度「東京大学安全の日」講演会が開催されました。

本学では平成17年に発生した本学関係者の死亡事故を受けて7月4日を安全の日と定めています。「東京大学安全の日」講演会は、安全の日を迎えるこの時期に、事故の記憶を風化させず、大学全体の安全レベルを継続的に向上させることを目的として、毎年開催されています。

五神真総長による開会挨拶では、指定国立大学法人に指定された本学が社会から求められる責任・役割を果たすための様々な取り組みを行う大前提として、安全の確保が不可欠であること、また安全文化を定着するために大学ならではの特徴を反映した確実なリスクマネジメントが必要であることが述べられました。

講演会の第一部では、横浜国立大学リスク共生社会創造センター/大学院環境情報研究院 野口和彦センター長/教授より「大学におけるリスク・危機への対応の仕組み」というテーマで、リスクマネジメントと危機管理の違いや大学のリスクの例、大学の安全上の課題について解説をいただき、安全は組織・社会の基盤価値であり、安全な大学を実現するためには多様な価値観があるなかで「安全」の位置づけを大学として定めて共有し、実行性があるリスク対応・危機管理を行うことが重要であるとお話しいただきました。

第二部では、名古屋大学環境安全衛生管理室 富田賢吾教授より「事故から考える大学のリスク」というテーマで、動画・写真等を用いて多種多様な事故事例と名古屋大学などの安全活動の取り組みを紹介いただき、現場での安全活動は事故が起きた際の迅速な対応・危機管理とそのための安全教育などを通して見える形で継続的に実施することが大切であるとお話しいただきました。続いて、本学の産業医である環境安全本部 山本健也助教より「顕在化から行動化へ~予防医学視点での職場巡視~」というテーマで、大学における巡視の根幹理念、産業医の職場巡視の役割と予防対策の重要性、本学における組織の安全衛生意識変容のためのアプローチなどについて事例を交えつつお話しいただきました。

また、講演に先立ち、本学構成員の安全意識の醸成を目的として学内募集した「第2回環境安全衛生スローガン」の表彰式も執り行われました。総長賞には、「小さな手抜き 大きな後悔」が選ばれました。

なお、学内外からの参加者は約270名でした。ご来場ありがとうございました。


五神真総長による開会挨拶


第一部野口和彦教授による講演


第二部前半富田賢吾教授による講演


第二部後半山本健也助教(産業医)による講演

第2回環境安全衛生スローガン表彰式
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