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令和3年度「東京大学安全の日」講演会開催

掲載日:2021年8月17日

 本学では平成17年に発生した本学関係者の死亡事故を受けて7月4日を「東京大学安全の日」と定めています。本講演会は、「東京大学安全の日」を迎えるこの時期に、事故の記憶を風化させず、大学全体の安全レベルを継続的に向上させることを目的として、毎年開催されています。
 今年度も7月6日(火)に、「知識を生かした安全管理」をテーマとして、令和3年度「東京大学安全の日」講演会を、本学環境安全本部 岸 利治本部長の総合司会によりオンラインで開催しました。
 藤井 輝夫総長による開会挨拶では、安全の確保を基本として本学の運営を行う元に、本学では新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を徹底しながら研究・教育活動を継続していること、また、世界のさまざまな場所で気候変動や差別、分断といった人類史的な問題が顕在化している状況下では、対話を通じて深い共感的理解に基づく信頼関係を築くことによって、社会の中の立場や価値観が異なるさまざまな人や組織等を繋ぎ、困難を乗り越える道を見出す大学の役割がいっそう重要になっていることなどが述べられました。
 講演会の第一部では、元日本製鉄株式会社人事労政部上席主幹 安福 愼一様より、「企業の安全衛生に取り組んで~専門知識を現場に生かす~」というテーマでご講演をいただきました。安全衛生における法改正や考え方と取組の変遷が紹介され、特に、予防・予測型の衛生・健康管理が重要視されるようになり、「法で規制された衛生・健康管理から自らが知識を持ち施策を進める衛生・健康管理へ」と安全衛生管理の姿勢が転換し、今日では、「安全衛生管理は経営リスクの重要な指標」と考えられるまでになったという変遷に関する解説は、とても印象深いものでした。
 続いて、本学環境安全本部 大久保 靖司教授より、「令和2年度事故災害報告」が行われました。昨年度はコロナ禍で事故災害の発生件数が減少傾向にある一方、新型コロナウイルス感染症対策により新たなリスクが発生していることから、環境変化が起きる際にはリスクも付随して変化するということが昨年度の事故災害の統計から見えた教訓であるとのことでした。
 第二部では、本学総合文化研究科 今井 一博准教授より、「競技者に対するスポーツ医科学支援」という題目で、学内における学生等への安全研修および体育授業における新しい取組みの紹介に加えて、オリンピアン等の競技者への外傷等の治療サポートおよび心理的サポート等の取組みと、安全の確保および競技成績の向上におけるスポーツ医科学の役割と重要性に関するご講演をいただきました。
 また、講演会に先立ち、本学構成員の安全意識の醸成を目的として実施した「第5回環境安全衛生スローガン」の受賞作品が発表され、総長賞には「Treasure your health & our Earth」が選ばれました。
 なお、今回は学内限定での開催でしたが、約280名の大勢の方にご参加いただきました。

 
藤井 輝夫総長開会挨拶
岸 利治環境安全本部長閉会挨拶
第一部 安福 愼一氏
第一部 大久保 靖司氏
第二部 今井 一博氏

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