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令和4年度「東京大学安全の日」講演会を開催

掲載日:2022年8月18日

 本学では、平成17年に部局のリサーチフェローが潜水作業中に亡くなる事故が発生した7月4日を「東京大学安全の日」と定め、安全の日を迎えるこの時期に、事故の記憶を風化させることなく、教育研究活動における安全衛生の向上、事故災害の防止及び安全意識の向上を図る目的として、毎年、講演会を実施しています。
 令和4年度の講演会は7月5日(火)に「大学における火災リスクの低減」をテーマにオンラインで開催しました。
 藤井総長からの開会挨拶では、「本学では全面的に対面講義が再開され、キャンパスの活気が取り戻されつつあるが、一方で、学内における事故災害リスクは高まっている」、「リスク軽減のため、構成員一人ひとりの意識を向上させることが大事である」と講演会の意義が述べられました。続いて、齊藤理事の開会挨拶では「東日本大震災以降、地震を中心とする大規模災害に対しての様々な対策が取られてきたが、昨年8月の大規模火災を機に改めて防火対策を検討する必要がある」と防火対策の重要性が説かれました。
 講演会第一部では、環境安全本部企画調整部長で大学院工学系研究科の土橋律教授から、「火災予防と火災時の対応の基本」をテーマとして、昨年本学で発生した大規模火災の報告書の紹介、本学での火災事例の分析に基づく防止策についての講演がありました。続いて、環境安全本部 黄倉雅広助教より、「令和3年度事故災害報告」として、事故災害の件数は新型コロナ発生前に比べて少ないものの学内の活動の回復と共に新型コロナ発生前の件数に戻る傾向であることや、昨年度に学内で発生した火災とその原因についての報告が行われました。

 講演会第二部では、前半に東京消防庁本郷消防署の宮川克広署長より「火災発生要因からみる火災低減方策について」の題目で、本学で発生した火災の原因の分析結果、ヒューマンエラーと電気関係を原因とする火災への対策などについてのご講演をいただきました。続いて、後半では環境安全研究センター長 辻佳子教授、大学院工学系研究科 茂木俊夫准教授から、「火災を知って、火災を防ぐ。その教育手法の在り方」と題して、映像を活用した防火教育方法、事故原因を再現する手法などの有効性についてのご講演をいただきました。
  今回の参加者は昨年より大幅に増えて約450名でした。ご来場ありがとうございました。
 

藤井 輝夫 総長 開会挨拶

齊藤 延人 理事 開会挨拶

岸 利治 環境安全本部長 閉会挨拶
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