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令和5年度「東京大学安全の日」講演会を開催

掲載日:2023年7月28日

 本学では、平成17年に部局のリサーチフェローが潜水作業中に亡くなる事故が発生した7月4日を「東京大学安全の日」と定め、安全の日を迎えるこの時期に、事故の記憶を風化させることなく、教育研究活動における安全衛生の向上、事故災害の防止及び安全意識の向上を図る目的として、毎年、講演会を実施しています。令和5年度の講演会は7月4日(火)に「現代社会に内在するリスクへの対応」をテーマにハイブリッド形式で開催しました。

 藤井総長からの開会挨拶では、「キャンパスにおける活動はコロナ禍以前の水準に戻りつつあり、大変喜ばしいことである一方で、学内での活動が活発になるに従い事故が発生するリスクも必然的に高まる」「新しい技術を有効活用するためにも、リスクを正しく把握・特定・評価し、それを最小限に抑制することが、教育研究活動のどのような場面においても不可欠な対応である」と、本講演会と学内における環境安全衛生活動の意義が述べられました。続いて、齊藤理事の開会挨拶では、「日頃からリスクを認識し、考える訓練がなされているかどうかが重要である」と本講演会の重要性が説かれました。

 講演会第一部では、横浜国立大学大学院/環境情報研究院の三宅淳巳教授から、「安全安心からリスク共生へ」をテーマとして、安全を経験論から科学へ昇華し、経験の無い事象への予防的な対策を行うことの必要性や大学における安全管理の重要性についてお話しいただきました。続いて、環境安全本部 安田朋弘助教より、「令和4年度事故災害報告」として、昨年度の事故災害の分類と概要の解説と、過去の事例を活用した保護具等の着用についてご報告いただきました。

 講演会第二部前半では、本学未来ビジョン研究センターの江間有沙准教授より、「人工知能と安全に関する社会課題」をテーマにAIのあり方や、開発の過程におけるユーザーからのフィードバックが可能な体制作りの重要性をお話しいただきました。続いて、後半では東京工業大学工学院の鈴木佐夜香准教授から、「火災拡大リスクに備えるとは」をテーマに火 災拡大・延焼に関する実験や大規模火災発生のメカニズムについてお話しいただきました。

         

 

藤井総長による開会挨拶
藤井総長による開会挨拶
齊藤理事による開会挨拶
齊藤理事による開会挨拶
岸環境安全本部長による閉会挨拶
岸環境安全本部長による閉会挨拶
三宅教授による講演
三宅教授による講演
安田助教による報告
安田助教による報告
江間准教授による講演
江間准教授による講演
鈴木准教授による講演
鈴木准教授による講演
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