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Tokyo Forum 2020 Onlineの当日の様子を特集した番組が国際放送されます

掲載日:2021年3月10日

この度、東京大学が韓国のChey Institute for Advanced Studiesと共催したTokyo Forum 2020 Onlineが、テレビ国際放送されます。

2020年12月3日、4日の2日間にわたり、第2回目となる東京フォーラムがオンラインで開催されました。「Shaping the Future(未来を形作る)」という10年間にわたる継続的・包括的な大テーマのもと、「Global Commons Stewardship in the Anthropocene(人新世における人類共有の地球環境、グローバル・コモンズの管理責任)」に焦点をあてた今年度のフォーラムでは、本学の石井菜穂子理事、グローバル・コモンズ・センターダイレクターはじめ、ヨハン・ロックストロムポツダム気候影響研究所所長、クリスティアナ・フィゲレス前国連気候変動枠組条約事務局長など、世界各地から35名のリーダーが参加し、議論を繰り広げました。

本フォーラムでは、私たち人類の経済活動が負荷をかけ続けてきたことで、グローバル・コモンズとして人類が共有する地球システムの安定性やレジリエンスが損なわれ、このままでは臨界点(Tipping Point)を越えて、地球環境が制御不能に陥ってしまう危機が迫っていることが示されました。科学は、そのような地球の暴走を食い止めるには、今世紀半ばまでに気候変動や生物多様性の喪失など重大な環境危機の解決に目途をつけなければならないとしています。

そして、この危機を克服するには、巨大な環境負荷を生み続けているこれまでの社会・経済システムを大胆かつ急速に変革する必要があることを、専門家がそれぞれの立場から提言しました。そして、今世紀半ばまでの環境危機の解決には、2050年ではなく、2030年までにシステム転換を軌道に乗せなければならないこと、つまり私たちが世界を変革するのに残された猶予は10年しかないという緊急性が、参加した世界のリーダーたちから特に強調されました。

また、グローバル・コモンズ保全に向かう道筋を示す具体的なツールの一つとして、本学グローバル・コモンズ・センターの最初の成果物である「グローバル・コモンズ・スチュワードシップ指標(GCSi)」のパイロット版も公表され、抽象的な議論に止まらない政策評価の方向性が示されました。

最後に、本学と韓国の二つの大学の学生が参加するセッションが開かれ、未来を担う若い世代の声でフォーラムは締めくくられました。

放送予定は下記のとおりです。ぜひご覧ください。

▽番組 NHK WORLD PRIME
▽放映予定日
 2021年3月13日(土)10:10~11:00, 16:10~17:00, 22:10~23:00
 2021年3月14日(日)4:10~5:00
 ※NHK WORLDの公式アプリ/サイト(外部リンク)で同時配信されます。
▽言語 英語


 

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