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“UTokyo Day at Princeton”を開催 -Fostering Collaboration and Investing in the Future-

掲載日:2025年4月11日

 2025年2月27日(木)-28日(金)に、”UTokyo Day at Princeton - Fostering Collaboration and Investing in the Future -”を、ハイブリッド形式にてプリンストン大学で開催しました。
 
 本学とプリンストン大学は、2013年1月に戦略的パートナーシップ覚書を締結して以来、これまで10年以上にわたり、さまざまな分野で連携・交流を進めてきました。両校が共同ファンドを設置し、共同研究・教育プロジェクトへの助成を行っているほか、学部学生・大学院生向けの全学交換留学や、学部学生を対象とした合同の短期プログラムも実施しています。また、両校を会場としてUTokyo Day, Princeton Dayを交互に開催してきており、本イベントはこれまでの活動の振り返りと今後の交流のさらなる発展に向けた議論の場となりました。
 
 初日はまず、本学との戦略的パートナーシップをプリンストン大学側で担当するPIIRS(Princeton Institute for International and Regional Studies)より、Director であるDeborah Yashar氏の開会挨拶に続き、本学藤井総長(ビデオメッセージ)、林理事・副学長、Vice Provost for International Affairs and Operationsである Aly Kassam-Remtulla氏(PIIRS Executive Directorである Trisha Craig氏が代読)より、両校の研究・教育交流の重要性と本イベントへの期待が述べられました。続いて、両校の戦略的パートナーシップ開始当初から、活動に対して多額のご寄付をいただいている公益財団法人小笠原敏晶記念財団の小笠原三四郎理事長より、プリンストン大学卒業生で財団の設立者である小笠原敏晶氏のお話を交えていただきながら、来賓ご挨拶を頂戴しました。
 
 続いて、両校のJoint Governance Committee座長であるJames Raymoプリンストン大学教授と佐藤仁総長特任補佐・教授(東洋文化研究所)より、これまでの両校のパートナーシップの経緯や共同研究・教育プロジェクト、合同学生交流プログラム、交流状況などの説明が行われました。共同研究・教育プロジェクトの助成金採択者による発表セッションでは、Joint Governance CommitteeのメンバーであるMichael Straussプリンストン大学教授と石原広恵准教授(新領域創成科学研究科)がモデレーターとなり、吉田直紀教授(理学系研究科)、大坪庸介教授(人文社会系研究科)、プリンストン大学からLaurence Ralph教授、John Ikenberry教授よりプロジェクトの概要や成果報告がありました。会場からは多くの質問が挙がり、関心を集めました。
 
 午前の部を終了後、森美樹夫 在ニューヨーク総領事・大使と小笠原敏晶記念財団理事長、常務理事を迎えて行われたChristopher L. Eisgruberプリンストン大学学長主催による昼食会では、同学長より両校の間で幅広い分野での質の高い交流が行われていることへの評価と、今後も交流が何十年と続くことへの期待が述べられました。ニューヨークで実施しているプリンストン大学との合同プログラムにもご協力いただいている森総領事・大使からは、両校の戦略的パートナーシップへの感謝と期待が述べられました。林理事・副学長からは、プリンストン大学での開催御礼および両校の長期にわたる関係に感謝を込めた挨拶が行われました。
 
 また、共同研究・教育プロジェクトに携わる両校の大学院生による発表セッションでは、Joint Governance CommitteeのメンバーであるSheldon Garon教授がモデレーターとなり、本学からは大学院学生とポスドクの2名が、プリンストン大学の学生等3名と、パネルディスカッションの形式で共同研究や留学経験で得たことについて討論しました。
 
 2日目はまず、矢口祐人副学長・教授(グローバル教育センター長、総合文化研究科)とプリンストン大学のRebecca Graves-Bayazitoglu氏(Senior Associate Dean of the Office of International Programs)により、両大学が実施している全学交換留学や合同短期プログラムなどの学生交流プログラムの紹介がありました。
 
 次に、本学からプリンストン大学に交換留学中の学生2名と、プリンストン大学の学生3名による、両校での留学体験の発表がありました。会場からは、留学の動機や両校での学生生活を体験しての違いなどについて、積極的に質問が寄せられました。
 
 続いて、ニューヨーク・プリンストン大学での合同短期プログラム(東京大学‐プリンストン大学 合同プログラム「People and Culture of Japan in the United States: Past, Present, and Future」開催報告 | 東京大学ニューヨークオフィス 東京大学‐プリンストン大学 合同プログラム「環境と持続可能性」開催報告 | 東京大学ニューヨークオフィス)を引率していたSarah F. Strugnell氏がモデレーターとなり、プリンストン学生2名が参加体験を発表し、プログラムを通じて育まれた現在も続く友情を語りました。
 
 プログラム参加学生の意見も参考に、学生交流プログラムをより充実させるべく、両校が協力して引き続き取り組んでいくことを確認し、イベントは幕を閉じました。
 
 本イベントは、戦略的パートナーシップにおける相互の強い信頼関係やステークホルダーとの連携を確認する機会にもなりました。イベント終了後には、早速両校の担当教員間で、プリンストン大学生の派遣促進などの課題について、具体的な話し合いを行っており、本イベントを機に、プリンストン大学との共同研究や学生交流のさらなる発展に向け、取り組んでまいります。
 
 本学では、プリンストン大学との研究・教育交流のため、基金を設置しています。
ぜひともご支援よろしくお願いいたします。
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藤井総長
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前列左より林理事・副学長、プリンストン大学Christopher L. Eisgruber学長、
森美樹夫 在ニューヨーク総領事・大使、小笠原敏晶記念財団 小笠原三四郎理事長
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会場の様子
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