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総合図書館貴重図書のゲーテ自署付書簡を公開 ゲーテの自筆署名が入った書簡の画像・翻刻テクストを公開しました

掲載日:2023年3月16日

 附属図書館ではこの度、東京大学デジタルアーカイブズ構築事業により、総合図書館所蔵のヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749-1832)の自筆署名が入った書簡のデジタル化を行い、その画像と翻刻テクストを公開しました。
 この書簡は、ゲーテが1822年12月29日付で、ヴェツラー在住の法律家兼鉱物学者のクラーマー(Ludwig Wilhelm Cramer, 1755-1832)に宛てたオリジナル書簡一通です。ただし末尾の結語と自署以外は、ゲーテに仕えたヨーン(Johann August Friedrich John 1794-1854)の筆跡と言われています。
 2003年に、この書簡を所有していた和田昭治氏の意向により当館に寄贈され、以来、貴重図書として収蔵してきました。一方ドイツでは長らく所在不明とされていたもので、本学大学院総合文化研究科の石原あえか教授の丹念な調査により、この書簡の来歴等が確認されました。その詳細については、以下の論文にまとめられています。

 石原あえか「日本に現存するゲーテ書簡 調査報告と再発見」
 東京大学ヨーロッパ・ドイツ研究センター発行『ヨーロッパ研究』第22号(2023年1月)
 東京大学機関リポジトリで公開 https://doi.org/10.15083/0002006008 

また本公開画像はIIIF(トリプルアイエフ)、翻刻テクストはTEI(Text Encoding Initiative)に準拠しています。当館所蔵資料であることを明示すれば自由に利用できますので、是非ご参照・ご活用ください。

*本公開にあたっては、石原あえか教授に多大なるご助言をいただきました。
 また翻刻テクスト「ゲーテ自署付書簡テキストデータ(TEI準拠)」ページの構築には、人文情報学研究所の永崎研宣氏、史料編纂所 兼 学術資産アーカイブ化推進室の中村覚助教にご協力いただきました。
 末尾ながら感謝申し上げます。
 
 
【公開サイト・アクセス情報】
公開サイト名:東京大学総合図書館所蔵 ゲーテ自署付書簡 [Letter] Weimar, 29. Dcbr. 1822 [to L. W. Cramer](WA IV-36, S. 249対応) Der Brief von Goethe an Ludwig Wilhelm Cramer vom 29. Dezember 1822 im Besitz der Universitätsbibliothek Tokio
アクセス方法1:以下のURLへアクセスしてください
https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/goethe/page/home
アクセス方法2:東京大学附属図書館ウェブサイトからもアクセスできます
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/collection
→ 附属図書館ウェブサイトの「コレクション」から
→「ゲーテ自署付書簡」 をクリック

ゲーテ自署付書簡 [Letter]
ゲーテ自署付書簡 [Letter] Weimar, 29. Dcbr. 1822 [to L. W. Cramer](WA IV-36, S. 249対応)
 
 
お問い合わせ先

東京大学総合図書館 情報サービス課 情報サービスチーム調査支援担当
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