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Memorandum of Understanding 締結について 東京大学未来ビジョン研究センター、理化学研究所およびポツダム気候影響研究所とMOUを締結

掲載日:2025年7月23日

2025年7月1日、東京大学未来ビジョン研究センター(IFI)/グローバル・コモンズ・センター(CGC)は、理化学研究所(理研)およびポツダム気候影響研究所(PIK)との間で、新たなMOU(Memorandum of Understanding)を締結しました。

調印式はオンラインで執り行われ、理化学研究所 五神 真 理事長、東京大学未来ビジョン研究センター 福士 謙介 センター長、グローバル・コモンズ・センター 石井 菜穂子 ダイレクター、ポツダム気候影響研究所 ヨハン・ロックストローム 所長およびオットマー・エデンホーファー 副所長が出席しました。

本MOUは、グローバル・コモンズ(地球規模の共有資源)の保全に資する科学的知見の創出を目的とし、各機関の法令・規則・ガイドラインの範囲内で、研究リソースの利用可能性に応じて以下の活動を推進することに合意したものです:
 
  1. 研究者およびスタッフの交流
  2. 講演会、共同セミナー、シンポジウムの開催を含む科学技術情報の交換
  3. 科学技術研究資料の共有
  4. 共同研究プロジェクトの実施
  5. 共同シンポジウムの開催やレポートの発行など、研究成果の社会発信
  6. 上記に関連するその他の活動
東京大学未来ビジョン研究センター/グローバル・コモンズ・センターとポツダム気候影響研究所は、2020年より気候変動シナリオや持続可能な社会経済システムへの移行戦略に関する共同研究を進めており、経済活動が地球環境システム(気候、生物多様性、土地利用など)に与える影響の定量的評価や、グローバル・コモンズの責任ある管理に向けた戦略的枠組みの提案など、国際的にも高く評価される成果を挙げてきました。

一方で、これまでの研究は経済学・環境学・政策学的視点が中心であり、基礎科学の観点からのアプローチは十分とは言えませんでした。こうした背景を踏まえ、2024年度からは植物科学、材料科学、情報科学などの分野で世界的な研究基盤を有する理化学研究所を新たなパートナーに迎え、理研・PIK・CGCの三者による共同研究が始動しました。

2024年10月には、理研とCGCの共催により「グローバル・コモンズ・フォーラム」を開催。アカデミア、産業界、NPO・NGOなど国際的に影響力を持つリーダーたちとともに、グローバル・コモンズの保全と新たな経済システムへの移行戦略について活発な議論が交わされました。

今回のMOU締結は、理研・PIK・CGCの三者による学術協力をさらに深化させることを目的としています。

東京大学未来ビジョン研究センター/グローバル・コモンズ・センターは、「グローバル・コモンズの責任ある管理」に向けた枠組みの構築を目指し、アカデミアを超えた多様な分野のリーダーや研究機関との国際連携を推進しています。今後も、機関間の連携強化、科学と社会の共創ネットワークの構築、政策提言・影響評価などに取り組んでまいります。

[調印式の様子]

(左から、理化学研究所 齊藤和季 環境科学領域総括、持田恵一 TD、袖岡幹子 CSRSセンター長、野崎京子 理事、五神真 理事長、ポツダム気候影響研究所 ヨハン・ロックストローム所長、オットマー・エデンホーファー 副所長、エルマー・クリーグラー博士、東京大学未来ビジョン研究センター 福士謙介 センター長、グローバル・コモンズ・センター 石井菜穂子 ダイレクター、梶川裕矢 教授)
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