第15回コプロワークショプ 「エクセルギー再生およびコプロダクションによる革新的省エネルギーと次世代産業基盤の構築」

基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 卒業生 / 企業 / 大学生 |
開催日(開催期間) | 2016年1月29日 10時 — 17時50分 |
開催場所 | 駒場地区 |
会場 | 東京大学生産技術研究所 コンベンションホール(An棟 2階) |
定員 | 250名 |
参加費 |
無料
ワークショップのみご参加の方は無料(意見交換会費 :3,000円 当日、受付にてお支払ください。) |
申込方法 | 要事前申込
関連URLのHPより必要事項を入力の上、お申込ください(要事前登録、申込締切:定員250名に達した時点) |
お問い合わせ先 | 東京大学 エネルギー工学連携研究センター(CEE) 本間聖子![]() TEL :03-5452-6727 FAX :03-5452-6728 |
第15回コプロワークショップ
エクセルギー再生およびコプロダクションによる革新的省エネルギーと次世代産業基盤の構築
主催:東京大学エネルギー工学連携研究センター(CEE)
共催:科学技術振興機構(JST)ALCA
協賛:経済産業省資源エネルギー庁
東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター(APET)
エネルギー総合工学研究所、石炭エネルギーセンター
化学工学会エネルギー部会、日本エネルギー学会、日本機械学会、
日本化学会、エネルギー・資源学会、日本鉄鋼協会、粉体工学会(依頼中)
日時:2016年1月29日(金)10:00~17:50 (受付開始時刻 9:30)
場所:東京大学生産技術研究所 コンベンションホール(An棟 2階)
趣旨:
地球温暖化問題を解決するために、CO2 排出量の大幅な削減が求められている。このためには、化石エネルギーの消費を抑制していく必要があり、再生可能エネルギー、未利用エネルギーの導入・利用促進とともに省エネルギーの重要性が認識されつつある。しかも10~20%程度の省エネではなく、2050 年でCO2 排出量を半減、2100 年でゼロとすることが求められており、化石エネルギーの消費を1/5~1/10 まで低減する必要があると考えられる。このような大幅な省エネルギー技術としては、エネルギー生産システムにおけるエクセルギー損失最小化-エクセルギー再生とコプロダクションと、エネルギー利用システムにおけるエネルギーリサイクル-自己熱再生が考えられる。
本ワークショップでは、海外からエクセルギー研究で著名な二人のL.-S Fan 教授とGundersen 教授をお招きし、国内のエクセルギー研究者とともに、エクセルギー再生燃焼であるChemicalLooping Combustion、S-IGFC などのエクセルギー損失低減化技術、エクセルギー解析と低炭素化指標、熱エネルギーリサイクル技術である自己熱再生とその応用、自己熱再生プロセスの技術開発の最前線について議論する。
プログラム
10:00-10:05 | 開会の挨拶 |
科学技術振興機構 古賀 明嗣 | |
10:05-10:55 | エネルギーリサイクルとエクセルギー損失最小化 |
エネルギー利用システムで、熱あるいは仕事の循環利用、すなわちエネルギーリサイクルを進めるとともに、エネルギー生産システムでのエネルギー変換プロセスでエクセルギー損失を最小化することによって、大幅な省エネルギーが達成できると考えられる。 これに関して理論と具体的技術展開について解説する。 |
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東京大学エネルギー工学連携研究センター 堤 敦司 | |
10:55-11:45 | Chemical Looping Combustion |
最近、石炭を直接燃焼するのではなく、金属の酸化還元反 応を組み合わせた2反応サイクルに分けて石炭の酸化を行わせるChemical Looping Combustion が注目されている。ここでは研究の第一人者であるL.-.S. Fan 教授をお招きして、技術の全貌と展開について講演してもらう。 | |
Ohio State University. Professor L.-S. Fan | |
11:45-13:00 | 昼休み |
13:00-13:50 | New Ways to Use Energy for Analysis, Design and Optimization of Energy Efficient Processes |
エクセルギー損失は、エネルギー有効利用を評価する上で 重要な指標であり、エクセルギーの概念に基づいたエクセルギー解析は、エネルギーシステムでどのようにエネルギーが無駄に使われているかを本質的な原因を 明らかにすることができる。この分野で著名な研究者であるGundersen 教授をお招きし、詳細な解説を行ってもらう。 | |
Norwegian University of Science and Technology, Prof. Truls Gundersen | |
13:50-14:40 | エクセルギー概念に基づくエネルギーメディア変換材料の探求 (Questing for Innovative Energy Media Materials Based on Exergy Concept) |
CAREM で取り組んでいる各種エネルギーメディア変換材料およびプロセスを示すともに、エクセルギー解析例を紹介する。製鉄や燃焼合成にも言及する予定。 | |
北海道大学 秋山 友宏 | |
14:40-15:30 | 自己熱再生技術を用いた熱プロセス技術 |
熱プロセスにおいて、燃焼により熱を発生させ加熱する従来の燃焼・加熱に替り、仕事を加えて断熱圧縮し自己熱を完全に循環再利用する自己熱再生技術について、その原理を解説し、蒸留、濃縮、分離、乾燥など多くの熱プロセスへの応用について述べる。 | |
東京大学エネルギー工学連携研究センター 苷蔗 寂樹 | |
15:30-15:45 | コーヒーブレーク |
15:45-16:15 | 自己熱再生技術を適用したメタノール合成プロセスの省エネルギー |
エネルギー多消費プロセスであるメタノール合成プロセスに、自己熱再生技術を適用して省エネルギー化するFS 研究を行った。その結果、コストを多大に増やすことなく、大幅な省エネルギーが実現できることが分かったので報告する。 | |
三菱ガス化学 神戸 康聡 | |
16:15-16:45 | 石油精製・石油化学分野における自己熱再生技術の適用事例(仮題) |
エネルギー多消費産業であり石油精製・石油化学分野における自己熱再生技術の適用事例について紹介する。 | |
千代田化工建設 蛙石 健一 | |
16:45-17:15 | Integrated Exergy Recuperative Coal Gasification and SOFC System (S-IGFC) for Hydrogen and Power Coproduction |
石炭ガス化を吸熱的に行わせたエクセルギー再生ガス化と SOFC をインテグレーションし、SOFC の排熱を石炭ガス化の反応熱に利用するS-IGFC の概念設計について述べる。燃焼過程がなく燃焼によるエクセルギー損失がないため、発電効率が89%にも達する高効率が期待できる。 | |
東京大学エネルギー工学連携研究センター Dhruba Panthi | |
17:15-17:45 | 革新的海水淡水化プロセス |
海水の淡水化プロセスで、エネルギー消費を多段フラッシュ法のそれの1/4以下まで削減させた自己熱再生蒸発法についてその概要を報告する。 | |
東京大学エネルギー工学連携研究センター 水野 寛之 | |
17:45-17:50 | 閉会の挨拶 |
東京大学エネルギー工学連携研究センター センター長 鹿園 直毅 | |
18:00- | 意見交換会 |