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国際シンポジウム「東アジアの死生学 ― 超高齢化と死にゆくこと」

掲載日:2018年10月12日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 留学生 / 卒業生 / 大学生 / 教職員
開催日(開催期間) 2018年11月24日 13時 — 18時
開催場所 本郷地区
会場 文学部3番大教室(赤門の近く、国際学術総合研究棟1階)
アクセス:https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_07_j.html
定員 180名
参加費 無料
申込方法 事前申込不要
お問い合わせ先 東京大学 死生学・応用倫理センター
dalspe[at]l.u-tokyo.ac.jp
([at]を@に変えてください)
【使用言語】日本語・韓国語 同時通訳付き

 死生学は死ぬべき存在としての人間のあり方を踏まえた上で、いかに生きるかを考える学問です。そして現在の日本における生死をめぐる最大の課題が、超高齢化の中での死にゆくこと(dying)であることは衆目の一致するところでしょう。但し、その問題を考える上で踏まえておかなければならないのは、超高齢化を迎えているのは日本だけではないということです。世界的にいわゆる先進国と呼ばれる国々はいずれも超高齢化に伴う問題に直面しており、そして、その問題の状況とそれに対して模索されている対応策は国によって多様です。

 なぜ同じ超高齢化という現象を前にして実際の状況が多様なのでしょうか。言うまでもなく、各国の文化と伝統、社会状況が多様であるからです。超高齢化を考える上で文化伝統の問題を避けることはできません。日本の超高齢化に対して日本の文化はそれを乗り越える有効な選択肢を提供する源になるかもしれませんし、或いは逆に問題の解決を制約する躓きの石になるかもしれません。

 日本に近い東アジアの諸国も例外ではありません。韓国、中国、台湾、いずれにおいても超高齢化が大きな課題になりつつ、問題の現れ方と対応の仕方は各国で異なり、そこには各国の文化と状況が反映しています。それらの比較を行い、どこに共通性があるのか、どこが各国で独自なのかを明かにすることは、我々が置かれている状態を理解する上で重要でしょう。異なる社会との比較を通して、我々は自分たちが文化と伝統にいかに拘束されているかを自覚することができるのです。

 東京大学文学部死生学・応用倫理センターでは今回、「東アジアの死生学―超高齢化と死にゆくこと」と題するシンポジウムを企画しました。死生学プロジェクトは今まで7回にわたって韓国、中国、台湾の研究者と国際シンポジウムを開催してきました。今回のシンポジウムはその成果の上に、東アジアという広い視野から、エンド・オブ・ライフケア、緩和医療、スピリチュアルケア、自殺、死別の悲嘆、地域ケアなど、超高齢化における死にゆくことと生きることの問題を考察したいと考えています。関心を持たれる諸氏の参加を期待する次第です 。


 

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