「想像×科学×倫理」ワークショップ2024年度 第1回

基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2024年11月18日 14時 — 15時30分 |
開催場所 | オンライン |
会場 | ライブ/ウェビナー 配信 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
参加申込み、詳細につきましては下記ウェブサイトをご覧ください。 |
申込受付期間 | 2024年10月21日 — 2024年11月18日 |
お問い合わせ先 | 「想像×科学×倫理」ワーキンググループ事務局 [at]を@に変えてください |
「想像×科学×倫理」ワークショップ 2024年度 第1回
「情報化される生命と生(life):人とバクテリアの交差から」
新領域創成科学研究科では、2024年度も「想像x科学x倫理」ワークショップ開催いたします。
本ワークショップは、科学技術研究の最先端を走る研究者同士による「この技術がもたらす未来」についての対話を通じて研究倫理の現在の臨界とこれからのあり方を考える試みです。
第一回目は、情報化される生命について、人間とバクテリアという対極にある生命に向き合いながら研究されてこられたお二人の対談から、あらためて生命とその情報化をめぐる倫理について考えます。
DNA分析は生命の情報化という扉を開きました。ヒトゲノムデータの解析とそのデータベース構築は、新しい製薬や医療技術の開発を可能にすると同時に、オーダーメイド医療という未来を引き寄せています。また、情報化された生命データの蓄積は、集団遺伝学や系統地理学の組み合わせにより、アルゴリズム分析による新たな識別集団の生成(人種やエスニシティではない人間集団の識別)を可能にしています。
バクテリア研究から始まった環境DNA解析とデータベース構築は、生物多様性のモニタリングや病原体の監視等のプラグマティックな貢献から、大洋や深海の生物探査(bioprospecting)や機能未知な遺伝子発見を可能にしています。また、こうしたデータの蓄積は、従来の種や分類ではない、ゲノムの構造や形態による新たな生命分類も可能にしています。
こうしたデータの取得、保有、管理、利用に関するガバナンスには、同意、プライバシー、監視、データの所有権、商品化など、多くの倫理的課題があります。他方で、情報化・数値化された生命があたりまえになった社会において、生命(非生命)をどのようなものとして意味づけるのか、生命を生きるということはどのようなことなのかといった、「生(life)」そのものの定義や意味の探求もますます重要な課題になります。人間とバクテリアというまったく異なる対象を扱う松田先生と吉澤先生の研究の交差から、これらの課題に光をあててみましょう。

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