【一般公開中止】第7回GSDM国際シンポジウム「アントロポセン(人新世):変遷する世界におけるグローバルリーダーの役割」
一般公開中止のお知らせ
本シンポジウムは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一般の方のご参加はご遠慮いただくこととなりました。お申込みいただいておりました皆様には、大変申し訳ありません。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。(2020/02/25)
第7回GSDM国際シンポジウム「アントロポセン(人新世):変遷する世界におけるグローバルリーダーの役割」
GSDMは、留学生を含めた東京大学の博士課程に在学する大学院生を対象として、2013年に始まったプログラムで、科学的知識と複雑な社会問題を理解する能力を兼ね備え、他分野の専門家とコミュニケーションを図りつつ公共政策と科学技術の統合的解決策を提示できる卓越した人材を養成することを目的としています。2019年度は7年間の補助金事業としてのGSDMプログラムの最終年度にあたり、これまでの活動と成果を振り返るべき時期となりました。2020年のGSDM国際シンポジウムは、国際諮問委員会の委員の先生方にもご参加いただき、複合的な転換期にあるこの世界で起きている学際的な問題について取り上げる予定です。気候変動やプラスチック汚染といった、現在われわれが直面している環境問題に対して大きな変革が求められていることは言うまでもありませんが、世界ではこれまでに例のない変化が多数起こっています。人口構成の変動(一部地域での高齢化問題、移民問題、他方では、爆発的な人口増加の問題など)、政治構造の変化(パワーシフト、ポピュリズム;大衆迎合主義のような政治姿勢、没落した、あるいはしかけている国家)、予想外の規模でおきる技術革命(AI、新たな宇宙開発、再生可能エネルギー)などがその一例でしょう。
GSDM開始後の7年間でこれらの問題はさらに深刻さを増し、今後さらに大きな問題となっていくことが考えられます。こういった複雑に絡み合った問題の解決には大変な困難を伴います。一つの分野の視点からアプローチをして解決を図ろうとしても、それは不可能だと言わざるを得ません。解決のためには複数の分野からアプローチをし、異なる学術分野、研究者と実務家の間で議論をしていくことが必要となってきます。本シンポジウムでは、ゲストスピーカーの方のそれぞれのご専門分野で、このような「Transition(転換期)」についてどのように対処していくのか、またそこから何を得ていくのかなどについてお話しいただく予定です。さらにまた、次世代のグローバルリーダーを育成し、分野横断的な対話を育んでいくために、東京大学のような教育機関がどのような役割を担えるかについてもシンポジウムの中で議論していきます。