OceanDNAテック2025:海洋生物・生態系モニタリングへの利用に向けて
基本情報
| 区分 | 研究会等 |
|---|---|
| 対象者 | 社会人・一般 / 企業 / 大学生 / 教職員 |
| 開催日(開催期間) | 2025年11月7日 13時30分 — 20時30分 |
| 開催場所 | 柏地区,ハイブリッド |
| 会場 | 東京大学大気海洋研究所2F 講堂 〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009 |
| 参加費 |
無料
|
| 申込方法 | 要事前申込
次のホームページより申し込みください |
| 申込受付期間 | 2025年10月10日 — 2025年11月3日 |
| お問い合わせ先 | oceandna.tech(a)gmail.com ※(a)->@へ変換してください。 |
プログラム
11月7日(金)
13:30-14:20 受付
14:20-14:30 趣旨説明
濵﨑 恒二
セッション1
14:30-14:55 講演1 Tracing fish spawning with environmental RNA
黄 國成 (東京大学 大気海洋研究所・助教)
14:55-15:20 講演2 環境RNAを用いた生物相/ストレス応答解析の有用性
宮田 楓 (花王株式会社 安全性科学研究所・研究員)
15:20-15:45 講演3 環境核酸解析の新境地~環境エクソソーム/sEVs~
米澤 遼 (東京大学大学院 農学生命科学研究科・特任助教)
15:45-16:15 休憩
セッション2
16:15-16:40 講演4 環境DNAを利用した藻場炭素固定機能評価の試み
浜口 昌己 (福井県立大学 海洋生物資源学部・教授)
16:40-17:05 講演5 環境DNAパッシブサンプリング法を用いた海域における魚類多様性モニタリング
中尾 遼平 (山口大学大学院 創成科学研究科・准教授)
17:05-17:15 休憩
セッション3
17:15-17:40 パネルディスカッション
17:40-17:50 閉会あいさつ
18:00-20:30 参加者交流会 大気海洋研究所217教室
【概要】
「OceanDNAテック」は、環境中での生物動態をモニタリングするツールとして急速に普及してきた環境DNA/RNA(environmental D/RNA: eNA) 解析について、その技術的な側面に焦点を当て、企業、行政、学術等の多様な業界の皆さまと広く情報交換することを目的としています。
環境DNAとは、環境中に存在する生物由来の細胞(水中では主に表皮からの剥離と糞便に由来)および微生物細胞から抽出回収されるDNAを意味します。回収したDNAを解析することにより、現場に生息する生物種の特定や存在割合、多様性の把握に利用できます。環境DNAによるモニタリングは生物個体そのものを採集しないため、サンプリングが容易でかつ野生生物に負荷の少ない利点もあります。さらに、最近ではDNA同様に環境中に残存するRNAを解析することにより、新たな生物マーカーとして利用する試みも進んでいます。
近年のDNA配列解析技術の飛躍的な進展により、ウイルスやバクテリアから、動植物プランクトン、魚介類、海棲大型動物まで、多様な海洋生物のDNA配列と遺伝子情報の蓄積が加速度的に進んでいます。こうしたDNA配列や遺伝子情報の蓄積が、eNAを利用した海洋生物の多様性や動態研究を発展させる大きな原動力となっており、海洋におけるeNA解析は今後もますます普及、発展していくことは間違いありません。
当研究所においても、文部科学省「海洋資源利用促進技術開発プログラム」による「海洋生物遺伝子情報の自動取得に向けた基盤技術の開発と実用化」および、東京大学FSIプロジェクト「オーシャンDNAプロジェクト:海洋DNAアーカイブ・解析拠点形成による太平洋の生物多様性と生物資源の保全」といったプロジェクトにより、海洋研究開発機構や千葉県立中央博物館などと協力し、海洋における各種生物群の動態をモニタリングできる現場型環境DNA自動分析装置と、その周辺技術の開発を行ってきました。
今回の講演では、環境RNAやエクソソームを利用した研究、藻場炭素固定機能評価への利用、さらに新たなサンプリング手法についてご紹介します。
参加方法や詳細は次のホームページをご覧ください
http://ecosystem.aori.u-tokyo.ac.jp/OceanDNAtech/2025/

