第20回先端研クロストーク×コンサート
基本情報
| 区分 | 講演会等 |
|---|---|
| 対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 企業 / 教職員 |
| 開催日(開催期間) | 2025年11月28日 17時30分 — 20時30分 |
| 開催場所 | 駒場地区,ハイブリッド |
| 会場 | 東京大学先端科学技術研究センター3号館南棟1階 ENEOSホール |
| 定員 | 170名 |
| 参加費 |
無料
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| 申込方法 | 要事前申込
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| 申込受付期間 | 2025年10月27日 — 2025年11月28日 |
| お問い合わせ先 | 東京大学先端科学技術研究センター 先端研クロストーク担当 |
第20回先端研クロストーク×コンサート「Why war? ひとはなぜ戦争をするのか?」
(共催:産芸学官<円融の対話>)
第1部17:30~19:30 クロストーク(配信あり)
第2部19:50~20:30 コンサート(現地のみ・配信なし)
概要: 今回のクロストークでは、高野山会議2023以来繰り広げてきた「ひとはなぜ戦争をするのか?」という課題を、ビジネス・国際関係・次世代とのつながりといった観点を加えさらに掘り下げます。さらに、冷戦時代に戦争の脅威と向き合って作曲されたショスタコーヴィチのバイオリンソナタに耳を傾け、理性と感性の両面から深遠な問いへのアプローチを試みます。(演奏は会場のみで配信はありません)
<本テーマについて>1932年にアインシュタイン(物理学)とフロイト(精神医学)との間に交わされた書簡をまとめて『ひとはなぜ戦争をするのか』が刊行された。それから90年以上が経過し、ヒトゲノムの全解読に代表される生命科学の飛躍的な深化、IT・ロボット技術やAIの社会への浸透など科学技術の非連続的な発展を経た現在も戦争は繰り返され、さらに残虐さが増すほどにまでなっている。このような状況を踏まえて、先端研では、ひとはなぜ戦争をするのかという最大かつ深淵な課題に、分野横断的にアプローチしてきた。第1回目と3回目を高野山会議2024・2025のセッションとして、第2回を日本工学アカデミー討論会「戦争における倫理と法」にてサテライトシンポジウムとして、議論を重ねてきた。人間の動物としての野生が戦争をもたらす危険性、人間と動物との違いといった生物学的・脳科学的考察から、人間―集団―国家―超国家という社会の在り方と戦争の関係、国際組織が戦争を抑止する可能性など多層的な議論を深めつつある。さらに、ソーシャルメディアの二面性(分断をあおるのか平和の希求につながるのか)、芸術や教育、文化が戦争のない社会をもたらす可能性にも議論は及んでいる。高野山でのセッションについては、2025年8月16日朝日新聞朝刊の社説に取り上げられ、社会の注目を集めつつある。一方で、これまでの議論は東京大学の教員や各分野の著名な専門家が中心となり展開されており、未来の地球を担う次世代へのリーチが課題となっている。
本企画「Why war? ひとは戦争をなぜするのか?」では、次世代を担うステークホルダーを巻き込んで、「個人倫理」と「社会倫理」の観点や、革新的テクノロジーが戦争を抑止あるいは頻発させる可能性などについて、さらに広範な議論を展開し、戦争のない社会の実現を標榜した議論をさらに深める契機としたい。
■第1部クロストーク 17:30~19:30(配信あり)
登壇者:
宗國修治氏(HEAD of JERA GLOBAL INSTITUTE)
小泉英明フェロー(東京大学先端科学技術研究センター)
伊藤恵理教授(東京大学先端科学技術研究センター)
小泉悠准教授(東京大学先端科学技術研究センター)
岸ふみ氏(先端研AEOアフィリエイト/東京大学 文学部社会心理学専修課程3年)
ホスト:杉山正和所長/教授(東京大学先端科学技術研究センター)
■第2部コンサート19:50~20:30(現地のみ・配信なし)
曲目:ドミトリー・ショスタコーヴィチ/バイオリンとピアノのためのソナタ 作品134
演奏:
バイオリン 荒井英治氏(日本センチュリー交響楽団および名古屋フィルハーモニー交響楽団首席客演コンサートマスター/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団特別客演コンサートマスター/東京音楽大学教授)
ピアノ 松本望氏 (国立音楽大学ピアノ科および洗足学園音楽大学作曲科非常勤講師)
主催:東京大学先端科学技術研究センター
共催:一般社団法人 社会的価値共創フォーラム


