共催シンポジウム 日本工学アカデミー 政策提言委員会プロジェクト キックオフ

基本情報
区分 | 講演会等 |
---|---|
対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 中学生 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2023年9月14日 15時 — 17時30分 |
開催場所 | 駒場地区,ハイブリッド |
会場 | ・会場参加 駒場IIキャンパスENEOSホール(先端科学技術研究センター3号館南棟1階) ・オンライン参加(Webinar) |
参加費 |
無料
|
申込方法 | 要事前申込
事前登録はこちら https://eajevent-20230914.peatix.com |
申込受付期間 | 2023年8月16日 — 2023年9月14日 |
お問い合わせ先 | 公益社団法人日本工学アカデミー事務局 |
共催シンポジウム 日本工学アカデミー 政策提言委員会プロジェクト キックオフ
~「人類の安寧とより良き生存」を目指した工学倫理と工学教育~
【概要】
守りの倫理から、発展のための倫理への転換
新しい工学倫理の創造が求められています。消極的倫理観から積極的倫理観、すなわち守りの倫理から、発展のための倫理への転換が求められています。
このたび、公益社団法人日本工学アカデミーに新しい工学倫理の概念を提言すべくプロジェクトを立ち上げて活動を開始します。この活動は、将来への方向として、科学技術にかかわる法と倫理の分担、「コンプライアンスから倫理」への提言、環境・エネルギー問題や、新しい都市化と地域振興へ倫理的視座への提言、情報中心社会における倫理の方向性への提言など、ScienceとEngineeringの広範な分野を含む倫理的視座への提言を含めて、社会実装へ向けての方法論の提言も行います。
この活動のキックオフのイベントとして、公益社団法人日本工学アカデミーは、東京大学先端科学技術研究センター、公益財団法人生存科学研究所と共に、本シンポジウムを開催いたしますので、広範なご参加をお待ちいたします。
【プログラム】
第一部 政策提言の案内、基調講演
- 15:00-15:10
- 【挨拶】(東京大学 先端科学技術研究センター所長・教授 杉山正和)
- 15:10-15:30
- 【政策提言の経緯と目的・目標】「人類の安寧とより良き生存」を目指した工学倫理と工学教育
(公益社団法人日本工学アカデミー 政策提言プロジェクトリーダー/東京大学 先端科学技術研究センター・フェロー 小泉英明) - 15:30-16:00
- 【基調講演】 ヒューマナイジング・ストラテジー ~二項動態思考と実践~(一橋大学 名誉教授 野中郁次郎)
講演要旨:今こそ、アートとサイエンスの動的な綜合が求められる時代はありません。分析主義とは一線を画す、共通善に共に向かう「人間くさい経営、戦略、生き方」の思考、そして実践とは何かについて本講演で紐解きます。
第二部 TD(Trans-disciplinary)トーク
16:10-17:25 5分野5名によるTD(Trans-disciplinary) トーク
- 東京大学先端科学技術研究センター 所長・教授 杉山 正和
講演タイトル:「エネルギーの未来」をグローバルな視点と長い時間軸で描く
講演要旨:カーボンニュートラルは、今の私たちには不利益の方が多く、数世代先の人類の安寧を考えないと実現が困難な目標である。国や立場の違いを乗り越えて、未来の大きな目標に向けて人類は力を合わせることができるのか。 - 筑波大学 大学院人間総合科学研究科 教授 安梅 勅江
講演タイトル:いのちの輝きに寄り添うエンパワメント科学
講演要旨:倫理はいのちと切り離せない。私、私たち、あなたたちを大切に、それは人権を守ること。いのちの育ちは多様なパワー、だからこそ包摂のりしろが重要。困り感に寄り添い、あなたのままでいい、誰もの”A world of possibilities”へ。 - 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 中島 義和
講演タイトル:生成AIをはじめとしたAIの社会実装とネットワーク化
講演要旨:近年話題になっている生成人工知能(Generative AI)をはじめとした人工知能(AI)は急速に社会へ浸透している。近年の動向を踏まえて AI について理解を深めるとともに、その将来像として予想されるAIのネットワーク化を示し、医療を例として AI の社会実装について紹介する。 - (株)ピープルフォーカス・コンサルティング 取締役・ファウンダー 黒田 由貴子
講演タイトル:ステークホルダー経営の台頭と企業が直面する課題
講演要旨:ステークホルダー経営という概念が広まっているが、昔ながらの「三方良し」と同じことか。台頭する反ESGの主張にどう応じるべきか。企業は人類を幸せにする責務と力はあるのだろうか。Bコープ認定企業の経営者として語る。 - 東京大学先端科学技術研究センター 教授 牧原 出
講演タイトル:政治・行政における変革に向けた科学の役割について洞察
講演要旨:気候変動やグローバルパンデミック、少子高齢化の中で、政治・行政はいかにして変革への責務を担えるか。そこでの可能性と倫理とは何かを検討する。
17:25-17:30 【閉会・今後の予定】公益社団法人日本工学アカデミー 政策提言プロジェクト 副リーダー 長井 寿