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特別展示『メガロマニア植物学』

掲載日:2019年6月11日

基本情報

区分 展示
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 / 教職員
開催日(開催期間) 2019年5月21日 — 2019年10月6日
開催場所 その他学内・学外
会場 インターメディアテク2階スペース「GREY CUBE」
東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F
アクセス:JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結
時 間:11時-18時(金・土は20時まで開館、入館は閉館時間の30分前まで)
*時間は変更する場合があります
休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める日
参加費 無料
申込方法 事前申込不要
お問い合わせ先 03-5777-8600(ハローダイヤル)
巨大。説明不要。
それは「巨大である」というただその事実において、我々を魅了し、全てを圧倒する。

自然界にあるものをミュージアムの展示空間に持ち込むとどうなるか。そのことの一端を実証してみせようというのが、本企画展の狙いである。大きく育った植物の葉を乾燥標本化し、額装を施して展示する。巨大葉を絵画作品のように壁吊りして観ると、自然界にあるもののスケールの巨きさが際立って見える。ただし、熱帯植物のように茎の根本から葉の端部までが五メートルにも達する葉の場合、原形を保ちつつ乾燥標本化することは至難である。また、それができたとしても、大きすぎて、保存管理上、不便極まりない。そのため、植物学者は所定の大きさの台紙の、そのサイズに合わせて巨大葉をいくつものパートに分断し、ひと揃いのセットとして保存する。しかし、これでは「大きさ」が伝わらない。そこでわれわれは違った方法に思い至った。自然界の所産を、縮体せず、「原寸大」で、しかも原形を留めたかたちで提示する。そうすれば生き物が備えもつ、生産的な「パワー」や、桁外れの「大きさ」を、ことばで説明せずとも、ダイレクトに伝達できるのではないか。とはいえ、生(なま)の植物の入手から始められた作業は思いのほか長期に亘った。標本の厚さを平準化し、迅速に乾燥させる。その、簡単そうで、実のところ困難なプロセスを経た成果物が、いま、ここにある。巨大葉の造形の妙だけでなく、生命体としてのうつろい易さを感じ取って頂ければ幸いである。


主催 東京大学総合研究博物館

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