宇宙線研究所・Kavli IPMU合同一般講演会「重力波 × 数値計算宇宙論」
2023年12月10日(日)、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)と東京大学宇宙線研究所 (ICRR) による合同一般講演会「重力波 × 数値計算宇宙論」をハイブリッド開催いたします。
講演会は中学生以上対象で、参加費は無料、オンライン視聴に定員はありませんが事前登録が必要です。
ぜひご参加ください。
講演会は中学生以上対象で、参加費は無料、オンライン視聴に定員はありませんが事前登録が必要です。
ぜひご参加ください。
プログラム
13:00~13:50 | 飛騨市神岡町の地下で捉える重力波
講師:宮川 治(宇宙線研究所 准教授)
2015年に米国重力波検出器LIGOで初観測された重力波。アインシュタインの一般相対性理論での予測から、約100年という時間がかかりました。日本でも、岐阜県飛騨市神岡の地下に一辺3キロメートルの大型低温重力波検出機KAGRAが稼働しています。2010年から建設が始まり、2016年に初稼働、2020年に初の国際観測を実施しました。その後3年間のアップグレードを経て、2023年5月から始まった米国LIGO/欧州VIRGOとの国際観測に参加、日本での重力波検出を目指しています。 講演では、「重力波とは何か」「実際の検出で何がわかったのか」「現在のKAGRAの性能について」「今後KAGRAはどう進むのか」などを中心に、できるだけわかりやすくお話ししたいと思います。
13:50~14:40 | 宇宙を使って測る ニュートリノの質量
講師:ジア・リウ(Kavli IPMU 特任准教授)*
幽霊のようなニュートリノ粒子は、その存在の発見から、質量が0ではないことを示すニュートリノ振動現象の発見に至るまで、物理学の根本に驚きをもたらし続けています。ニュートリノ質量の正確な値は、素粒子物理学の標準模型で説明することのできない最も興味深い謎の一つですが、間もなく始まる天体物理学的観測-数値計算宇宙論によって解明されるでしょう。
この講演では、これらニュートリノの小さな質量を、いったいどのようにして我々の宇宙全体を使って測定するのかを説明します。
15:00~16:00 | 研究者のクロストーク, 参加者との対話*
*英語講演には同時通訳がございます