新政治経済秩序について私たちが知っていることと知らないこと

基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2022年5月10日 15時 — 16時30分 |
開催場所 | 本郷地区 |
会場 | 鉄門記念講堂(医学部教育研究棟) |
定員 | 100名 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
https://pco-prime.com/form/tc0510_2022/ja/ |
申込受付期間 | 2022年4月20日 — 2022年5月10日 |
お問い合わせ先 | tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp |
講演会要旨
過去5年間に、経済学者ケインズがかつて1930年代に「まったくの不確実性」として描いた類の出来事が次々と生じている。長引く米中貿易戦争、パンデミック、ロシアのウクライナ侵攻はその例である。いずれも起こりえると分かっていたとしても、真の意味で予測可能ではなかった。これらは、起こるかどうか、あるいはいつ起こるかを知るすべがないという意味で、“まったく不確実”な事例だった。学者や評論家は、中国の台頭、技術革新、気候変動といった方向性を枠組みとして使いながら、地政学的な未来の形、グローバル化、世界経済について分析し、予測を行わねばならない。また、その枠組みの中で、パンデミックやウクライナでの戦争のような予測不能な事態が方向性に影響を与えうるということまでをも考慮に入れながら、まったくの不確実さを考察し位置づけねばならない。
この講演では、最近の驚くべき事象に照らして既知だと思われる枠組みの諸要素を見出すことを試みる。パンデミックとウクライナでの戦争がその枠組みをどのように変化させてきたかを考え、どんな要素が本当に未知なのかを示す。政府、個人、ビジネスがこの不確実性の時代にどう対応でき、またどう対応すべきかを論じる。