現代日本研究センター ブックトークシリーズ|万葉集と帝国的想像
基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2023年11月30日 9時 — 10時 |
開催場所 | オンライン |
定員 | 100名 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
https://tcjs.u-tokyo.ac.jp/ja/archives/5985(こちらからお申し込みください) |
申込受付期間 | 2023年11月6日 — 2023年11月30日 |
お問い合わせ先 | contact@tcjs.u-tokyo.ac.jp |
現代日本研究センター ブックトークシリーズ
この講演は日本語で行われます。
<タイトル>
万葉集と帝国的想像
<登壇者>
トークィル・ダシー Torquil Duthie
カリフォルニア大学ロサンゼルス校アジア言語文化学科教授
<司会者>
齋藤 希史
東京大学大学院人文社会系研究科教授、ヒューマニティーズセンター機構長
<概要>
七世紀後期から八世紀初頭にかけて、ヤマト宮廷が帝国として文学的に表象された。実際には、ヤマトまたは「日本」は、モデルにした華夏大帝国に匹敵するほどではなかったが、全世界が一人の帝王に支配されるという、つとに漢代およびそれ以前の古典に表明された理念を追い求めた。ヤマトの帝国的国家への転換が促されたのは、七世紀後期の宮廷で読み書き能力が急激に拡張したこと、またその結果、華夏文明のもろもろの行政技法や芸文の諸形態が導入されたことに起因する。本書は、まず上代日本における帝国の文学的レトリックを幅広く考察したうえで、独自の帝国世界としてのヤマト宮廷の表象に『万葉集』における在来語の詩歌がいかに寄与したかという、いっそう特殊な論件に進んでいく。
<登壇者について>
1968年イギリスで生まれ、その後まもなく一家は南スペインに移動。1992年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒業。北海道大学文学研究科国文学専攻修士課程を経て、コロンビア大学大学院博士課程修了。主な著書: Man’yōshū and the Imperial Imagination in Early Japan (Brill, 2014年)、(日本語訳『万葉集と帝国的想像』花鳥社、2023年)、The Kokinshū: Selected Poems (Columbia University Press, 2023)。