現代日本研究センター ブックトークシリーズ
基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2024年2月9日 12時15分 — 13時 |
開催場所 | オンライン |
定員 | 100名 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
以下のイベント詳細ページからお申し込みください。 https://tcjs.u-tokyo.ac.jp/ja/archives/6853 |
申込受付期間 | 2024年2月1日 — 2024年2月9日 |
お問い合わせ先 | contact@tcjs.u-tokyo.ac.jp |
現代日本研究センター ブックトークシリーズ | 『親密圏と公共圏の社会学 ケアの20世紀体制を超えて』
この講演は日本語で行われます。
<タイトル>
『親密圏と公共圏の社会学 ケアの20世紀体制を超えて』
<登壇者>
落合 恵美子
京都産業大学 現代社会学部教授
京都大学名誉教授
<司会者>
白波瀬 佐和子
現代日本研究センター長
<概要>
「人が生きること」とそれを支える「ケア」が今日の社会の中に正当に位置づけられていないという問題関心を抱き続けてきた。20年来の論考を集めた本書では、社会の自己認識の学である社会科学に「生」と「ケア」を「内部化」すべく、歴史的・人口学的・アジア的という3つの視点をもつ枠組みを提案し、世界各地の現状を分析する。欧米圏では1930年代から1970年までの「短い20世紀」に国家・経済・家族の3者を主要なセクターとする近代社会の典型的な構造が確立して「ケアの家族化」が定着し、その後にこの体制が変容して「ケアの脱家族化」が起きている。他方、東アジアと東南アジアでは、さまざまな方向への「ケアの脱家族化」が実現されているものの、「ケアの家族化・再家族化」も同時に起きており、「主婦化」と極低出生率も見られる。「圧縮近代」において複数の論理が絡まり合っているのである。
<登壇者について>
京都産業大学現代社会学部教授。京都大学名誉教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得修了後、同志社女子大学専任講師、国際日本文化研究センター研究部助教授、京都大学文学研究科教授、Blaise Pascal国際研究員(社会科学高等研究院勤務)等を経て、2023年より現職。専門は家族、ジェンダー、人口、福祉レジーム等の歴史社会学および比較社会学。主要著書に『近代家族とフェミニズム(増補新版)』(1989→2022年 勁草書房)、『21世紀家族へ――家族の戦後体制の見かた・超えかた(第4版)』(1994→2019年 有斐閣)、『リーディングス アジアの家族と親密圏』(共編著2022年 有斐閣)、Japanizing Japanese Families: Regional Diversity and the Emergence of a National Family Model through the Eyes of Historical Demography, (co-editorship, 2023, Leiden: Brill)など。
落合 恵美子 著 「親密圏と公共圏の社会学 ケアの20世紀体制を超えて」(2023年 有斐閣)