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HMC 第101回オープンセミナー 「顔」は何を語るのか:文学の読み方と「顔」

掲載日:2023年11月10日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員
開催日(開催期間) 2023年12月1日 17時30分 — 19時30分
開催場所 オンライン
参加費 無料
申込方法 要事前申込
申し込み方法の詳細は、以下のリンクからご確認ください。
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2023/101-facial-expressions-literature/
申込受付期間 2023年11月10日 — 2023年12月1日
お問い合わせ先 東京大学ヒューマニティーズセンター hmc-info*l.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください)

HMCでは、定期的にフェローの先生をお迎えしてオープンセミナーを開催しております。
ご関心ある皆様のご参加をお待ちしております。

登壇者

報告 出口 智之 東京大学大学院総合文化研究科 准教授
永井 久美子 東京大学大学院総合文化研究科 准教授
ディスカッサント 髙岸 輝 東京大学大学院人文社会系研究科 教授
石井 悠加 四国大学文学部 講師
主催 東京大学ヒューマニティーズセンター
報告概要
登場人物の「顔」の描かれ方、作者の「顔」と作品との結びつき。「顔」の表現は、文学作品の読み方を示すことがあるようです。明治・大正の例を具体的に見てみましょう。

報告1. 明治小説の口絵・挿絵と顔の問題(出口 智之)
明治の小説に附された口絵や挿絵を見ていると、たまに不思議な作品に出会うことがあります。たとえば、森鴎外「文づかひ」の主人公は、明らかに鴎外自身の顔で描かれています。また、樋口一葉「大つごもり」でキーとなる人物、石之助の顔は不自然に隠され、田山花袋「蒲団」のヒロイン芳子も、本来であれば女の顔は絵の華なのに、あえて向こうむきになって描かれていません。描かれた顔と描かれない顔、フィクションの世界に重ねられる作家の顔。それらの顔のなかには、小説を読むためのガイドラインや、近代文学の根幹にかかわる問題までが潜んでいたのです。 

報告2. 「美人」の「基準」と和歌文化――大正期の場合(永井 久美子)
九条武子、柳原白蓮、江木欣々、もしくは林きむ子。彼女たちは、大正期に時代を代表する美人であると称されました。今回のセミナーでは、「大正三美人」なる発想を支えた価値観とは何かを探り、以前のセミナーで検討した「世界三大美人」言説との関連性も考察します。小野小町が「世界三大美人」の一人に数えられたこと、九条武子と柳原白蓮が歌人であったことから、和歌を詠むことと美的評価との関係を考えます。
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