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解読・公家列影図──血筋・才能・個性と鎌倉時代のキャラクターデザイン

掲載日:2024年3月18日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員
開催日(開催期間) 2024年3月25日 17時30分 — 19時30分
開催場所 オンライン
参加費 無料
申込方法 要事前申込
申し込み方法の詳細は、以下のリンクからご確認ください。
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/108-facial-expressions-kuge/
申込受付期間 2024年3月18日 — 2024年3月25日
お問い合わせ先 東京大学ヒューマニティーズセンター hmc-info*l.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください)

HMCでは、定期的にフェローの先生をお迎えしてオープンセミナーを開催しております。
ご関心ある皆様のご参加をお待ちしております。

登壇者

発表者 石井 悠加 四国大学文学部 講師
永井 久美子 東京大学大学院総合文化研究科 准教授
司会・ディスカッサント
ディスカッサント 髙岸 輝 東京大学大学院人文社会系研究科 教授
黒田 智 早稲田大学社会科学総合学術院 教授
上田 竜平 京都大学 人と社会の未来研究院 助教
主催 東京大学ヒューマニティーズセンター

報告概要

「公家列影図」(京都国立博物館蔵)は、12世紀後半から13世紀前半の大臣経験者の男性たちを、初任時の年齢で、初任時順に描いた肖像絵巻です。絵師は奥書によれば後鳥羽院・後堀河院の時代に活躍した「似絵」の名手・藤原信実とされますが、実際には彼に連なる「絵師の家」に蓄積された下絵や模本を参考に、後嵯峨院の時代に制作されたと考えられています。

端正な顔、ユニークな顔、生真面目な顔や気弱な顔、怒った顔、笑った顔。描かれた57人一人ひとりの表情や姿は、まるで直接スケッチしたように巧みで個性的です。どう描き分けているのか?なぜ制作されたのか?これまでさまざまな観点から考察がされてきました。

今回、彼らの系図や逸話、詩歌管絃の事跡などについて調べたところ、彼らの「顔」に込められた意図を考えるヒントが浮かび上がってきました。「天皇摂関御影」(徳川美術館蔵、鎌倉時代末)や「天子摂関御影」(皇居三の丸尚蔵館蔵、南北朝時代)など、「似絵」の時代への先駆けとなった「公家列影図」の豊かな「顔」の表現の特徴について解読していきます。

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