HMCセミナー「8・9世紀のフランク王国における法的多元性について考える」

基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2024年4月12日 17時30分 — 19時30分 |
開催場所 | オンライン |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
申し込み方法の詳細は、以下のリンクからご確認ください。 https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/109-frankish-legal-plurality/ |
申込受付期間 | 2024年3月29日 — 2024年4月12日 |
お問い合わせ先 | 東京大学ヒューマニティーズセンター hmc-info*l.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください) |
HMCでは、定期的にフェローの先生をお迎えしてオープンセミナーを開催しております。
ご関心ある皆様のご参加をお待ちしております。
発表者 | 菊地 重仁 | 東京大学大学院人文社会系研究科 准教授 | |
主催 | 東京大学ヒューマニティーズセンター |
報告概要
8世紀後半から9世紀にかけて、現在の西ヨーロッパの大半を占めるほどの広大な地域がフランク王国の支配領域となっていました。しかしながらこの一つの政治体は、西方におけるローマ帝国の衰退と消滅、いわゆるゲルマン系諸民族による王国樹立、それらの統合、あるいはキリスト教の制度的・内面的浸透、などといった同地域における歴史的展開を経て成立したものです。それゆえ、一つの政治体でありながら、君主の権威により発布された法令、王国内に居住する諸民族それぞれの法、いわゆる教会法など、多様な法的規範が併存し、場合によってはそれらが相反しさえするという(現在の日本に生きる人々にとっては不自然に見えるかもしれない)状況が観察されます。今回のセミナーでは、現在HMCのプロジェクトの一つとして進行中の手稿本研究の成果も踏まえつつ、このようなフランク王国における法的多元性について解説し、また考察します。