上海 ―ノスタルジアの表出と文化遺産の創出―

基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2024年7月14日 10時 — 15時 |
開催場所 | 本郷地区,ハイブリッド |
会場 | 対面:東京大学文学部一番大教室(本郷キャンパス法文2号館内3階 https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html) オンライン:Zoom |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
申し込み方法の詳細は、以下のリンクからご確認ください。 https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/115-nostalgia-shanghai/ |
申込受付期間 | 2024年6月25日 — 2024年7月11日 |
お問い合わせ先 | 東京大学ヒューマニティーズセンター hmc-info*l.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください) |
東京大学第115回オープンセミナーおよび現代民俗学会第74回研究会を、以下の通り、対面・オンライン併用で開催致します。対面参加の場合は、7/11までのご登録が必要です。
ご関心ある皆様のご参加をお待ちしております。
コーディネーター | 松田 陽 | 東京大学大学院人文社会系研究科 | |
菅 豊 | 東京大学東洋文化研究所 | ||
発表者 | 鄭土有 | 復旦大学中文系 | |
徐赣麗 | 華東師範大学社会発展学院 | ||
主催 | 東京大学ヒューマニティーズセンター | ||
共催 | 現代民俗学会 |
報告題目
・松田 陽(東京大学大学院人文社会系研究科)
趣旨説明
・鄭土有(復旦大学中文系)
「都市における潜在的ノスタルジアの揺れ動き:『上海故事匯』の活動を中心とした考察」(中国語原題:「城市中潜在乡愁的激荡––以"上海故事汇"活动为中心的考察」)
・徐赣麗(華東師範大学社会発展学院)
「景観化と浪漫化:都市空間におけるノスタルジアの醸成」(中国語原題:「景观化和浪漫化:都市空间中的乡愁营造」)
・菅 豊(東京大学東洋文化研究所)
コメント
概要
「過去に対する感傷的な思慕」と定義されるノスタルジアは、人文学や社会科学ではあまり積極的に評価されない。おそらくそれはノスタルジアが後ろ向きであり、過去を美化するニセモノであり、場合によっては帝国主義的でもあると捉えられているからだ。過去を学術的に考究する上で懐古趣味は棄却すべき、とでも言うべき意識が確実にある。しかし、近年のノスタルジア研究では、ノスタルジアが現代社会の矛盾や問題点を浮き彫りにする批判性を伴う可能性や、目まぐるしく変化する世界の中で人々の精神的安定をもたらす効果を評価するものが出てきている。
以上を留意し、本研究会では中国・上海という都市に焦点をあて、そこで過ぎ去った時代がどのように懐古・追慕・理想化され、そのことによって郷愁を核とした文化遺産や人々の新たな社会的・商業的活動がいかに生み出されているかを考察する。東京で研究会を開催することを意識し、東京にみられるノスタルジアと、上海にみられるノスタルジアとを比較し、両者の相違点や共通点がなぜ、いかにして生まれているのかも検討する。