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HMCセミナー「哲学と理論を草稿・アーカイヴという視点から見たとき」

掲載日:2024年6月27日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員
開催日(開催期間) 2024年7月3日 18時 — 20時
開催場所 オンライン
参加費 無料
申込方法 要事前申込
申し込み方法の詳細は、以下のリンクからご確認ください。
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/114-AITIA-project/
申込受付期間 2024年6月27日 — 2024年7月3日
お問い合わせ先 東京大学ヒューマニティーズセンター hmc-info*l.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東京大学ヒューマニティーズセンター第114回オープンセミナーを、以下の通り開催致します。
今回は英語での開催となります。
ご関心ある皆様のご参加をお待ちしております。
 

 

発表者 ベネデッタ・ザッカレロ(Benedetta Zaccarello) フランス国立科学研究センター(CNRS)
コメンテーター 明星 聖子(Kiyoko Myojo) 成城大学文芸学部(Seijo University)
司会 塚本 昌則(Masanori Tsukamoto) 東京大学大学院人文社会系研究科(University of Tokyo)
主催 東京大学ヒューマニティーズセンター

報告概要


作家、詩人、哲学者たちの残した作品、草稿、日記、書簡などの膨大なデジタル・アーカイヴが、現在ウェブ上に出現しつつあります。それらのアーカイヴを横断するために、どのような視点が必要となるのでしょうか。個別研究ですでに膨大な時間が必要とされるなか、異なった作家、哲学者のアーカイヴを突き合わせながら、どうすれば新しい発見が可能となるのか、現在さかんに議論が交わされています。

フランス国立科学研究センター研究員ベネデッタ・ザッカレロ氏の立ち上げたAITIAプロジェクト(Archives of International Theory - An Intercultural Approach to Theoretical Manuscripts)には、数多くの研究センターやアーカイヴが参加しています。現代テクスト草稿研究所(フランス、Institut des Textes et Manuscrits Modernes)、ベルゲン大学ヴィトゲンシュタイン・アーカイヴ(ノルウェー、The Wittgenstein Archives at the University of Bergen)、ルーヴァン大学フッサール文庫(ベルギー、Archives Husserl de l'Institut de Philosophie de l'Université de Louvain)、マサリク大学アーカイヴ研究所(チェコ、Masaryk Institute and Archives of the Czech Academy of Sciences)、フランス・ポンディシェリー研究所(インド、Institut Français de Pondichéry)等々。ザッカレロ氏は新しい概念が作りだされるとき、そこにかならず多様な伝統、異なった思想背景、複数の言語の横断が見出されることに着目し、草稿や書簡などのアーカイヴの国境を越えたネットワーク構築を提唱しています。概念の形成過程に注目すれば、作品の読解だけでは見えてこない、概念構築のダイナミズムが明らかにできるのではないでしょうか。

この研究会では、ザッカレロ氏にAITIAプロジェクトについて英語でお話しいただいた後、カフカ研究で独自の作品概念を探究、その途上で「編集文献学」という学問領域に出会い、この学問の普及・発展に尽力されている明星聖子先生にコメントしていただきます。

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