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HMCセミナー「津島佑子の文学──未来へ向けて」

掲載日:2024年7月11日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員
開催日(開催期間) 2024年7月25日 16時 — 18時
開催場所 駒場地区,ハイブリッド
会場 対面:
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
オンライン(Zoom)でも並行して配信致します。
対面参加の場合は、7月23日までに事前登録が必要です(先着50名)。詳細は「申込方法」記載のリンクからご確認ください。
参加費 無料
申込方法 要事前申込
申し込み方法の詳細は、以下のリンクからご確認ください。
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/116-tsushima-yuko-future/
申込受付期間 2024年7月11日 — 2024年7月25日
お問い合わせ先 東京大学ヒューマニティーズセンター hmc-info*l.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東京大学ヒューマニティーズセンター第116回オープンセミナーを、以下の通り開催致します。
ご関心ある皆様のご参加をお待ちしております。

登壇者 川村 湊 法政大学 名誉教授
中沢 けい 法政大学文学部日本文学科 教授
司会 村上 克尚 東京大学大学院総合文化研究科 准教授
主催 東京大学ヒューマニティーズセンター

報告概要

津島佑子の文学は、家族をめぐる執拗な反復を通じて、二〇〇〇年代には世界への広がりを獲得するにいたる。柄谷行人は、津島と親交が深かった中上健次の死からの影響を指摘し、それを津島文学の「転回」だとみなした。「転回」という言葉には若干の違和感があるものの(初期作品と後期作品との連続性については、前回のオープンセミナーで述べたので繰り返さない)、津島文学が現実の様々な人びととのネットワークのなかで、絶えず生成変化していったことは確かな事実だろう。

津島佑子をめぐるオープンセミナー第二回では、早逝した津島と長く関わってきた、批評家の川村湊氏、作家の中沢けい氏をお招きし、津島個人に関する思い出、津島文学の魅力などについてお話しいただく。テクストのみからでは見えにくい、失われやすい様々なコンテクストを浮かび上がらせることができればと思う。

サブタイトルとして「未来へ向けて」という言葉を付した。これは、津島文学の可能性の核心がまだ読まれずにあるのではないか、という予感とつながっている。津島文学の未来の読者に向けて、何らかの手がかりがそっと手渡される場になることを期待している。

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