HMC第120回オープンセミナー「初期中世ヨーロッパで法書を編むこと」
基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2024年9月27日 17時30分 — 19時30分 |
開催場所 | オンライン |
参加費 |
無料
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申込方法 | 要事前申込
申し込み方法の詳細は、以下のリンクからご確認ください。 https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/120-edit-law-book/ |
申込受付期間 | 2024年9月12日 — 2024年9月27日 |
お問い合わせ先 | 東京大学ヒューマニティーズセンター hmc-info*l.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください) |
東京大学ヒューマニティーズセンター第120回オープンセミナーを、以下の通り開催致します。
ご関心ある皆様のご参加をお待ちしております。
報告者 | 菊地 重仁 | 東京大学大学院人文社会系研究科 准教授 | |
主催 | 東京大学ヒューマニティーズセンター |
報告概要
法慣習の影響が強かった初期中世ヨーロッパ社会においても、カール大帝以降のカロリング朝フランク王権の下、「書かれた法(lex scripta)」すなわち成文法に基づいて裁くという方針が強く打ち出されました。それに伴い9世紀には、成文法を含む手稿本が前後の時代に比して多く作成されました。しかし前回のセミナーでもお話ししたように、フランク王国は一つの政治体でありながら、王国内には君主の権威により発布された法令、王国内に居住する諸民族それぞれの法、さらにはいわゆる教会法など、多様な法的規範が併存しつつ機能する、法的多元性が現出していました。そうすると、裁く側もそうした複数の法を収録したリファレンスブックが必要になりますが、現代の『六法全書』のような、網羅性・統一性を備えた書物が広く流通していたわけではありません。実際に伝来している法テクスト収録手稿本は、使用の現場に近い各地で、ある意味「私的に」作られたものであり、収録内容・構成・テクストの質・装飾などがそれぞれに異なる、個性的な書物とみなせます。今回のセミナーでは、具体的な手稿本を取り上げながら、初期中世ヨーロッパの法文化を考察してみます。