知のバトンゾーンとしての図書館(前編) | 総長室だより~思いを伝える生声コラム~第15回
東京大学第30代総長 五神 真
知のバトンゾーンとしての図書館(前編)
10月2日、総合図書館のリニューアルを記念する「リレートーク」の皮切りとして、熊野純彦附属図書館長と私の公開対談を別館ライブラリープラザ(LP)で行いました。LPが本来予定されていた「会話ができるアクティブな空間」として運用が開始されたのを機に始まったものです。LPは今回の総合図書館大改修を機に整備した、新図書館計画「アカデミック・コモンズ」の中心となる場です。大噴水の底を天窓の明かりとりとするという大胆なデザインで、地下に広がる円形のスペースで、人々が集い語る場として設計されました。本郷キャンパスの新たなシンボルとなるものです。リレートークでは、熊野先生と私の学生時代からの図書館にまつわる思い出を語りながら、デジタル化時代における図書館の意義、あるいは学術資産としての書物の役割、そしてそれを未来に繋ぐ責任などについてそれぞれの思いを語り、話が弾みました。
(次号につづく)
「学内広報」1515号(2018年10月25日)掲載