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キャンパス散歩 - ニューヨークオフィスの巻 学術交流と産学官民連携の北米拠点、東京大学ニューヨークオフィス

掲載日:2023年12月26日

キャンパス散歩 第42回

学術交流と産学官民連携の北米拠点、東京大学ニューヨークオフィス

松﨑景子

東京大学ニューヨークオフィス
オフィスコーディネーター

松﨑景子

セントラルパークまで徒歩4分。カーネギーホールまで徒歩1分。マンハッタンのど真ん中に位置する日本クラブタワーの21階に東京大学ニューヨークオフィス(UTokyoNY)があります。

UTokyoNYは、2015年に医科学研究所と生産技術研究所が主体となり、米国での研究、教育、社会連携活動等の推進等を目的として開設。2019年には東京大学全学が活用できる施設として社会連携本部が主体となる運営に変わりました。そして2021年夏、大規模な改修を経てリオープン。セミナー、展示、ワークショップ等さまざまな形で利用できるスペースとなっています。

カンファレンスルーム
40~50名を収容できるカンファレンスルーム(DOMA)

オフィスのあるビルの最上階に到着すると、まず目に飛び込んでくるのが「知の棚」と呼ばれる壁一面に広がった棚です。東京大学に関わりのある地方自治体より寄付していただいた木材を展示しています。東京駅や錦帯橋に使われていた木材や第一高等学校の机など、日本の誇る木造建築技術を想起させるシンボリックな「知の棚」。UTokyoNYの改修の設計を担当した生産技術研究所の川添善行准教授は、訪れた人たちとの対話のインスピレーションになってほしいとの思いを込めています。

オフィスには、パンデミックを経て一般的になった対面・オンラインのどちらでも参加できるハイブリッド型のイベントに対応できるようなカメラやマイク、大きなモニター等の機材が揃っていますので、東大やその研究について発信する場としてどんどん活用されることを期待しています。

「知の棚」

岩国の錦帯橋、陸前高田で被災した松、旧制一高の教室にあった机……と本学ゆかりの地域の木材で作った「知の棚」には、サステナビリティの概念を発信し、世界に対する日本の貢献を示唆しようという思いが込められています

ミーティングルーム

DOMAとつながるミーティングルーム

日本クラブタワービル

UTokyoNYがある日本クラブタワービルの外観

2022年度は、藤田誠 卓越教授の講演、渡邉英徳 教授の「テクノロジーでつながる平和活動展」、隈研吾 特別教授らが取り組む「Japan Studio」のシンポジウムなど、幅広いジャンルやスタイルのイベントが行われました。ニューヨーク市内の他の施設をお借りしてのイベントの開催もサポートしました。

UTokyoNYはアメリカのパブリック・チャリティーのNPOであり、アメリカでの寄付金税控除が認められる法人です。当オフィスの活動をサポートしたい方、東京大学の研究などにアメリカから寄付をされたい方など、皆様にご寄付を検討いただけますと幸いです。

東京大学関係者、卒業生を中心にオフィスをイベントスペースとして貸し出すこともあります。

まだまだUTokyoNYには多くの可能性が眠っています。皆様のお力添えをいただき、北米での東京大学のプレゼンス向上のお役に立てるようスタッフ一同努めていきます。

オフィスの窓からの眺め

オフィスの窓からはセントラルパークが一望できます

Experience Excellence at UTokyo - A Student & Alumni Discussion from UTokyo New York Office

2022年11月に行われた“Experience Excellence at UTokyo - A Student & Alumni Discussion from UTokyo New York Office”の模様

「熊野への招待」

2023年3月には和歌山県新宮市と連携協定を結んだ人文社会系研究科が「熊野への招待」と題するセミナーを開催

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