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気象ビッグデータ『ソラテナ』のオンライン提供開始 ―気象観測情報を研究教育に活用―記者発表

気象ビッグデータ『ソラテナ』のオンライン提供開始
―気象観測情報を研究教育に活用―

平成25年6月11日

東京大学大学院情報理工学系研究科

KDDI株式会社、株式会社ウェザーニューズおよび東京大学大学院情報理工学系研究科は、共同研究活動の成果として、株式会社ユビキタスの技術支援を得て、2013年6月6日より、ソラテナの気象ビッグデータを研究教育目的にオンラインで提供するサービスを、Live E! コンソーシアムを通じて開始する。


国立大学法人東京大学(総長:濱田 純一、以下、東京大学)の大学院情報理工学系研究科(研究科長:坂井 修一)と情報基盤センター(センター長:石川 裕)KDDI株式会社(代表取締役社長:田中孝司、以下、KDDI)および株式会社ウェザーニューズ(代表取締役社長:草開千仁、以下 WNI)は、2013年6月6日よりLive E!プロジェクトを通じて、ソラテナ(注1)および Live E!プロジェクトシステム(注2)が生成する気象ビッグデータを研究教育目的に広く提供するオンラインサービスを開始することになりました。
東京大学、KDDI、WNIは、気象デジタル情報に関するビッグデータのシステムアーキテクチャとその応用に関する共同研究活動を、2012年度より行っており、この共同研究活動は、地球環境に関係するセンサーデータの収集・共有・加工が可能なプラットフォームの提供を行っている産学連携研究コンソーシアムLive E!プロジェクトとの協調・連携のもと、進められてきました。
Live E!プロジェクトメンバーである株式会社ユビキタス(代表取締役社長:三原寛司、以下ユビキタス社)の技術支援を得ながら、KDDIとWNIが構築したソラテナが生成する気象ビッグデータと、Live E!プロジェクトが構築した産学連携で構築した気象ビッグデータを統合化し、Live E!プロジェクトを通じて、気象ビッグデータを研究教育目的に広く提供するオンラインサービスを開始することになりました。
それに伴い、ソラテナのデータの見える化デモシステムを、ウェブサイトhttp://soratena.live-e.org/ で公開いたします。
提供する気象ビッグデータは、研究開発目的であれば、その利用法に制限は設けません。 また、Live E! プロジェクトでは、環境に関連するセンサーネットワークとデータの利用システムに関する「Live E!プロジェクト サイエンスコンテスト(注3)」を 2012年度より開始しており、このコンテストへ、本気象ビッグデータを用いた参加を期待しています。
東京大学、KDDI、WNI、Live E!プロジェクトならびにユビキタス社は、本気象ビッグデータが、大学や気象に関係する研究組織だけではなく、ビッグデータの研究開発を推進している研究組織や、高専・専門学校、高校・中学などにおいても、教育・研究のデータセットとして利活用されることを期待しています。

(注1) ソラテナ (http://weathernews.jp/door/soratena/)
「ソラテナ」は、au基地局の一部(全国約3,000箇所)に設置した気象観測装置から取得したデータを元に、擬人化したアンテナ「ソラテナ」が、周辺の天気情報を自分の体感情報として、コミュニケーション形式でお客さまと共有するサービス。それぞれの「ソラテナ」には、設置された地名にちなんだ個別の名称などを与えていく。

(注2) Live E!プロジェクト(代表:江崎浩、http://www.live-e.org/
WIDEプロジェクト(代表:東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 江崎浩)およびIPv6普及高度化推進協議会(会長:慶應義塾大学環境情報学部 教授村井純が、2005年に江崎教授を代表として発足させた産官学連携の研究開発協議会である。個人や組織により設置運営される「デジタル百葉箱」等が自律的に生成・取得する、気象情報や都市活動に関する情報など、広義の地球(Earth)に関する 生きた(Live)環境(Environment)情報が自由に流通し共有される電子(Electronics)情報基盤を形成発展させ、自律的で自由な 環境情報の利用法、安心安全で効率性の高い活動空間(=環境)の創造を目指している。 地球温暖化対応のような環境保護対策での利用はもちろんのこと、教育、公共サービス、ビジネスアプリケーションなどの分野での自由で自律的な利用法について、積極的な働きかけを行うことを活動の趣旨にしている。
(*) 参加企業・団体: http://www.live-e.org/conference/conference01-3.html

(注3) Live E! プロジェクト サイエンスコンテスト(http://www.live-e.org/contest/
本コンテストは、Live E!プロジェクトが提供するデータを有効活用してもらうことを目的とし、同プロジェクト提供データを利用したハードウェアやプログラミングをはじめとする製作やデータ解析などを対象に実施される。センサ部門(IEEE1888を用いたセンサーシステムの開発)、データ解析部門(Live E!プロジェクトが提供するデータの解析)、プログラミング部門(Live E!プロジェクトが提供するAPIを用いたアプリケーションの開発)の3部門から構成されている。
第1回は2012年9月に開催し、2013年9月に第2回目を開催予定(応募締め切りは8月15日)。

【問い合わせ先】
(1) 東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 江崎 浩
(2) Live E! 協議会 事務局
(3) ソラテナ 問合せ先(Live E ! 協議会 事務局)

添付資料: ソラテナのデータの見える化デモシステム

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