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核酸アプタマー史上最高の抗血液凝固活性の要因解明 ――MACE®-SELEX法で獲得したDNAアプタマーの"分子内屈曲構造"の重要性――研究成果

掲載日:2023年8月1日

2023年8月1日
東京大学

発表のポイント

  • 東京大学発の核酸アプタマー選抜技術"MACE®-SELEX法"で獲得したDNAアプタマー"M08s-1"がもつ、DNAアプタマー史上最高の抗血液凝固活性の要因を明らかにしました。
  • M08s-1がもつ極めて珍しい"分子内屈曲構造"が、高い抗血液凝固活性を示す要因であることを発見しました。
  • 創薬分野における MACE®-SELEX 法の利用拡大が期待できるとともに、分子標的薬としての核酸アプタマー医薬の研究開発に新たな設計指針を提供します。

 発表詳細は、大学院総合文化研究科のページからご覧ください。

明らかとなった核酸アプタマーM08(赤)と血液凝固因子トロンビン(青)との複合体の立体構造
Protein Data Bank ID: 8BW5

発表者

東京大学 大学院総合文化研究科
吉本 敬太郎(准教授)
長野 正展(研究当時:特任助教)〈現:田辺三菱製薬 研究員〉
和久井 幸二(学術専門職員)

フェデリコ2世・ナポリ大学
Filomena Sica(教授)
Romualdo Troisi(博士研究員)
Emanuele Rossitto1(博士研究員)

ヘルムホルツセンター・ミュンヘン
Grzegorz M. Popowicz(グループリーダー)
Valeria Napolitano(博士研究員)

株式会社リンクバイオ
Waleed Osman(研究員)

論文情報

Romualdo Troisi, Valeria Napolitano, Emanuele Rossitto, Waleed Osman, Masanobu Nagano, Koji Wakui, Grzegorz M. Popowicz, Keitaro Yoshimoto and Filomena Sica*, "Steric hindrance and structural flexibility shape the functional properties of a guanine-rich oligonucleotide," Nucleic Acids Research: 2023年7月28日, doi:10.1093/nar/gkad634.
論文へのリンク (掲載誌別ウィンドウで開く)

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