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令和4年度 東京大学大学院工学系研究科修士課程入学試験の 筆記試験(専門科目)における出題ミスについて記者発表

掲載日:2021年9月10日

令和4年度 東京大学大学院工学系研究科修士課程入学試験の筆記試験(専門科目)における出題ミスについて
東 京 大 学

 このたび、令和4年度大学院工学系研究科入学試験において、機械工学専攻(修士課程)における筆記試験の専門科目「機械工学(第2部)」の問題の一部に出題ミスがあることが判明しました。出題ミスの内容、発見の経緯及び本学の対応は次のとおりです。
 なお、入学試験の合否判定においては、不利益を被る受験者がないように措置いたしました。

1.入試実施の概要
 〇試験実施日 令和3年8月30日(月):筆記試験 一般教育科目(数学)
        令和3年8月31日(火):筆記試験 専門科目(機械工学(第1部)、機械工学(第2部))
                           令和3年9月 3日(金):口述試験
 〇合格発表日 令和3年9月14日(火)
 〇受験者数  機械工学専攻修士課程 114名(うち、オンライン受験者5名)

2.出題ミスの内容
 令和3年8月31日(火)に実施した筆記試験の専門科目「機械工学(第2部)」で出題した、問題3-I(4)に次のような誤りがあった。

  
  
                      図3-1
[解説]
 本問は、互いに平行な薄板部を有する構造体を用いた力センサについて、その薄板部の1次固有振動数を求める問題で高さhの数値が問題文中において与えられていなかったため、正答を導けない不適切な設問になっていた。

3.出題ミスの発見の経緯
 採点中の9月1日(水)に、採点者が出題ミスである可能性に気がつき、出題者、採点者及び専攻入試実施委員会委員長とで内容を検討した結果、出題ミスであることを確認した。

4.出題ミスへの対応
 当該問題である機械工学(第2部)問題3−I(4)について、受験者全員を正答として採点を行なった。なお、この措置により全ての受験者の合否に影響がないことを確認した。
 受験者には、口述試験会場において、出題ミスがあったこととその措置について説明した。また、口述試験をオンラインで受験する者には、同内容をメールにて通知した。

5.出題ミスが発生した原因
 試験問題作成後に複数の教員による査読を複数回実施したが、作成途中で修正を行った他の小問に注目してしまったため、当該問題のミスを見落とす結果となった。さらに、問題作成や査読に関わっていない教員による模擬解答を実施したが、担当した教員の専門分野が異なっていたため、当該問題のミスを見つけることができなかった。

6.再発防止対策等
 今後、入学試験問題の作成に当たってはこのようなことが再発しないよう、今回のミスの発生した経緯を関係教員へ十分に説明するとともに、段階ごとの細かいチェックシートを作成しその順守を徹底する、また、試験前の模擬解答も問題ごとの分野に合致した担当者を増員するなどの対応をとり、より徹底した確認を行うことで、チェック体制の見直しを図り、再発防止に努める。
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