総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 特別展「狩野亨吉 生誕150周年記念展」
基本情報
区分 | 講演会等 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 |
開催日(開催期間) | 2015年10月17日 — 2015年12月6日 |
開催場所 | 駒場地区 |
会場 | 駒場博物館1階北側展示室 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 事前申込不要 |
お問い合わせ先 | 駒場博物館 03-5454-6139 komabamuseum[at mark]adm.c.u-tokyo.ac.jp *電子メールアドレスの[at mark]は@に置き換えて下さい |
狩野亨吉(かのうこうきち)は、ひとつの枠組みに収まらない才能の持ち主でした。
今回の展示は、狩野が残した来簡やメモ、授業ノート、日記や目録など、駒場図書館の所蔵する狩野文書から、多才にすぎてとらえがたい狩野の実像に迫ろうとするものです。
狩野は慶応元年、秋田県大館で生まれ、東京大学(明治19年(1886)に東京帝国大学と改称)で数学、哲学を修めた後、第四高等中学校教授、第五高等学 校教頭、第一高等学校(現、東大教養学部)校長、京都帝国大学文科大学長を歴任、44歳で退官し、以後、官途につかず78歳で一生を終えました。京都帝大 に狩野が学歴のない幸田露伴や内藤湖南を抜擢したことはよく知られています。
狩野は小学生の時に蒐書に手を染め、年を追うにつれて拍車がかかり、当代屈指の蒐書家の一人として名を馳せました。蒐書の過程で、狩野が安藤昌益や志筑忠 雄などの忘れられた学者を発掘したことは、狩野の功績といえます。現在、狩野の蔵書は本学をはじめ、各地の図書館に残されています。
また長年の蒐書で鑑識眼を培った狩野は、科学的鑑定を標榜し、書画骨董の鑑定を生業として一家をなしました。
教育・蒐書・鑑定から狩野をみた本展示を通して、一筋縄ではいかない狩野の全体像を引き寄せてみて下さい。なお、狩野が第一高等学校に寄贈した図書は、駒場図書館のロビーに展示しておりますので(10月17~25日)、あわせてご覧いただければ幸いです。
- 関連ファイル:狩野亨吉 生誕150周年記念展ポスター