Go Global Gateway エッセイ3
グローバル「人材」ではなく、グローバルな「人間」になるために
2019/07/11     

国際化教育支援室長・情報学環教授・総長特任補佐     
矢口祐人     

  早いもので、夏学期が終わろうとしています。一年生の皆さんは大学の勉強をどのように感じているでしょうか。期末試験に向けて、まだゆっくりと振り返る時間もないのかもしれません。
  とはいえ、来月になれば、夏休みになります。しばらくゆっくりと休みたい、と考えていますか。旅行やスポーツの計画などを立てているでしょうか。あるいは夏休みだからこそ、さらに学びを深めようと思っていますか。
  私はみなさんにこの夏休みをぜひ利用して、グローバルな人間になるための方法を考えて欲しいと願っています。
  今はどこに行っても、誰と話しても「グローバル人材」になれと言われるでしょう。けれども、私はみなさんがグローバルな「人材」になる必要は決してないと思います。人材の「材」は社会に直接役に立つというニュアンスがあります。しかしみなさんがグローバルな知見を身につけるのは、企業や政府が使える便利な存在になるためであってはなりません。世界にある多様な文化を前に自分で考える力を持つ、教養のある人間になるためです。
  人材ではなく、より奥ゆきのある人間になるために、自分はこれから何をすれば良いのか。夏休みを利用してぜひ考えてみてください。
  そのためのひとつの手段として、語学力、とりわけ英語の増強があります。英語は世界の共通語と言われますが、実際、英語ができれば世界のさまざまな舞台でコミュニケーションが取れるようになります。英語圏だけではなく、中国や韓国、ヨーロッパ大陸などの非英語圏でもたくさんの人びとと対話して、新しい価値観に触れることが可能になります。
  国際総合力認定制度では夏休み中にIELTSとTOEFLの講座を非常に安価な額で提供します。また、英語能力検定試験(IELTS、TOEFL)奨励金支給制度も実施します。英語力を測るこのテストを一度受験してみて、自分の力を試してみてください。それはこれからの自分の目標を考えるうえで、ひとつの有効な指針になるはずです。以下のサイトからぜひ詳しい情報を確認してください。
IELTS・TOEFL講座について
英語能力検定試験奨励金支給制度について

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