ARTICLES

English

印刷

東京大学グローバル・ナビゲーション・ボード(GNB)初の対面会議を開催

掲載日:2024年4月1日

2月14日、東京大学グローバル・ナビゲーション・ボード(GNB)初の対面会議が開催されました。ボードメンバーは藤井総長によって任命されており、投資銀行、ベンチャーキャピタル、EdTech(エドテック)、NPOなどの幅広い分野で活躍する世界的に著名なエキスパートによって構成されています。GNBは、UTokyo Compassに示されている東京大学の包括的なビジョンに沿って、東京大学に知見・助言を提供することを使命としています。

会議は終日にわたって開催され、財務戦略、大学独自基金(エンダウメント)の拡充、本学の国際的な地位の確立に向けたファンドレイジングなどの重要課題について議論が行われました。この中で、寄付文化やイノベーション文化の醸成、戦略的なパートナーシップと海外へのアウトリーチ活動の重要性を念頭に、卒業生や、寄付者、協力者となるべき人々に対し、どのようにアプローチしていくかが検討されました。

また、東京大学特有の強み(ボードメンバーの表現によれば”gems”(宝石))を活かし、世界中の様々なステークホルダーにアピールし支援を集めるための具体的な方法についても議論が行われました。

戦略的に優先すべき直近の課題への取組に加え、学術・研究のグローバルリーダーとしての本学の地位を強化する方法についても更なる検討が行われました。産業界のリーダーや国際機関との戦略的なパートナーシップの構築など、本学の研究上の課題を前進させる方法についても議論がなされました。このようなパートナーシップにより、共同研究プロジェクトの促進、最先端技術の活用、気候変動や感染症といった喫緊の世界的課題への取組み推進が期待されます。

活発な議論を通し、東京大学のミッションの推進に向けて、ボードメンバーから具体的な提言が寄せられました。一部を例示すると次のようなものです。
- 卒業生のデータベースを構築すること
- 卒業生のみならず在校生の帰属意識を高める方法を検討すること
- ファンドレイジングの際、日本や米国だけではなく、アジア地域の卒業生も重要視すること
- 女子学生を含む、より多様な学生のスタートアップへの挑戦を後押しすること
- スタートアップ文化を育てるにあたっては、「大局的に」「グローバルに」考えること

images
images
images
images
images
images
images
images

長時間にわたる会議の間を縫って、午後には、赤門、安田講堂、総合図書館、懐徳館や銀杏並木など、本学の象徴的な場所を巡るキャンパスツアーが行われ、GNBメンバーや総長、役員らが参加しました。会議終了後にはバスで移動し、丸の内の旧東京中央郵便局舎にある、本学と日本郵便株式会社による共同運営のインターメディアテクを見学し、続けて付近のレストランにてフェアウェルレセプションが開催されました。
 
GNBメンバーから寄せられた意見や当日の議論を活かし、2025 年 2 月開催予定の次回会議で進捗を報告することを念頭に、今後も継続的な対話や議論を進めていきます。特に、現在力を入れている本学創立150周年記念事業や財務戦略に意見を活用していくことにしています。このような自由な意見交換の場を通じて集約した本学構成員やパートナーの専門知識や知見は、持続可能な経営モデルを構築するだけでなく、複雑な社会課題に取り組み、次世代のためにより良い未来を作っていくために役立てていきます。

 

アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる