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化学システム工学専攻 村岡 恒輝さんが第9回 日本学術振興会 育志賞を受賞されました。

掲載日:2019年2月13日

2019年2月6日(授賞式2019年3月8日)化学システム工学専攻 村岡 恒輝さんが第9回 日本学術振興会 育志賞を受賞されました。

同賞は、天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、平成21年に陛下から御下賜金を賜り、このような陛下のお気持ちを受けて、将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士後期課程学生を顕彰することで、その勉学及び研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的に平成22年度に創設したものです。 対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、大学院における学業成績が優秀であり、豊かな人間性を備え、意欲的かつ主体的に勉学及び研究活動に取り組んでいる大学院生としています。
(https://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/kettei_9_h30.html より引用)

受賞者一覧:https://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/ichiran_9_h30.html

<受賞された研究・活動について>
最適化された材料を得るには、地道な合成実験による試行錯誤によって材料の原子位置をコントロールしなければなりません。
その試行錯誤が人間の手に余る場合、計算機化学や機械学習の様々な手法、近年ではマテリアルズ・インフォマティクスと呼ばれるアプローチが有効なことがあります。
本研究はゼオライトをモデル材料として計算機支援による材料開発に取り組むことで、確立したガイドラインのなかった合成実験を合理化し、実験により特異な原子位置、組成をもった材料を結晶化することに成功しました。

<今後の抱負・感想>
挑戦的なテーマを追究させてくださり、世界中の研究者たちと議論する機会を与えてくださった指導教員の大久保達也先生、Watcharop Chaikittisilp先生 (現: NIMS) に感謝申し上げます。分野横断的な課題に取り組むきっかけを作って下さった、化学システム工学専攻のみなさま、そしてリーディング大学院 (GSDM) のみなさま、とりわけ鎗目雅先生 (現: 香港科技大学)に感謝申し上げます。今後は本手法をプラットフォーム化し、材料開発の加速化に取り組んでいきたいと思います。

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