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総合文化研究科・平岡秀一教授が日本化学会第37回学術賞を受賞

掲載日:2020年4月2日

総合文化研究科・広域科学専攻相関基礎科学系の平岡秀一教授が、2019年度日本化学会第37回学術賞を受賞しました。

 

業績名:分子自己集合過程に関する研究と分散力を利用した一義自己集合体の開発

 

反応機構は常に化学における中心的なトピックの一つです。これは反応機構の解明により合理的な物質デザインが可能となり、物質合成に資するためです。しかし、分子が自発的に集まり秩序構造を形成する「分子自己集合」という現象については、この30年間で大きな発展がもたらされたにも関わらず、その形成機構についてはほとんど解明されていませんでした。また、分子自己集合では可逆な化学結合が利用されますが、化学結合の中で最も弱いと考えられている分散力は、一義分子自己集合体の形成に利用することが困難であると考えられてきました。この度、平岡教授は、これまで着目されることがなかった分子自己集合過程の解明と、分散力を利用した一義自己集合体の形成という課題について、それぞれ独自の手法を開発し、物質開発における新たな分野を開拓したことが評価されました。
 

関連ページ:日本化学会 2019年度各賞受賞者が決定

http://www.chemistry.or.jp/news/information/2019-26.html

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