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総合文化研究科・木下卓巳助教が日本化学会第69回進歩賞を受賞

掲載日:2020年4月2日

総合文化研究科・広域科学専攻広域科学システム系の木下卓巳助教が、2019年度日本化学会第69回進歩賞を受賞しました。本賞は、化学における日本最大の学会である日本化学会が、化学の基礎または応用に関する優秀な研究業績を挙げた37歳以下の研究者に対して授与するものです。
 
業績概要:スピン反転励起による高効率近赤外光エネルギー変換系の開拓

再生可能エネルギーの利用拡大が求められる中、太陽光エネルギー変換の高性能化や低コスト化に関する研究が盛んに行われています。太陽光エネルギーは可視光から目に見えない近赤外光の幅広い帯域に分布していますが、多くの物質は近赤外光のエネルギーを熱に変えてしまいやすいため、光吸収帯域の拡張は難しい課題でした。本研究では、分子が近赤外光を吸収した際に生じる熱エネルギー損失を抑えた”スピン反転励起(S-T遷移)“を示す遷移金属錯体の開発に成功しました。これにより紫外から近赤外域までの幅広い帯域の太陽光エネルギー変換を低コストかつ高効率に実現したことが高く評価されました。
 

関連ページ:日本化学会 2019年度各賞受賞者が決定
http://www.chemistry.or.jp/news/information/2019-26.html

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