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LREC-COLING2024でBest Paper Awardを受賞

掲載日:2024年7月10日

授賞式の様子

大学院総合文化研究科 言語情報科学専攻 博士課程 大関研究室所属の染谷大河さん(博士1年)らの発表論文が、自然言語処理/計算言語学分野の著名な国際会議であるLREC-COLING 2024において、Best Paper Award(採択論文1554件中1件)を受賞しました。
本論文 "Targeted Syntactic Evaluation on the Chomsky Hierarchy"は、同研究室所属の吉田遼さん(博士2年)、大関洋平准教授との共著論文です。 業績概要 本論文は、言語を扱うAI(言語モデル)がどの程度人間の扱う言語の文法を理解しているかを評価するための新しいパラダイムを提案した論文です。異なるレベルの複雑性を持つ文法現象を抽象化した擬似言語(形式言語)を用いることで、捉えることができる文法現象の複雑性に着目して言語モデルの能力を評価するというものです。
論文内では、大規模言語モデル(Large Language Model, LLM)の基盤技術であるトランスフォーマーは、一見言語を理解しているように見えるが、実際には人間の扱う言語に存在する複雑な文法現象を捉えることができていない可能性なども指摘されています。

受賞理由
LLMがもてはやされ、その応用に多くの注目が集まる中で、あえて伝統的な積み上げのある計算言語学の枠組みを援用し、言語モデルがどの程度まで人間の扱う言語に内在する文法を理解できているのかを検証していることが評価されました。

論文情報
Taiga Someya, Ryo Yoshida, and Yohei Oseki. 2024. Targeted Syntactic Evaluation on the Chomsky Hierarchy. In Proceedings of the 2024 Joint International Conference on Computational Linguistics, Language Resources and Evaluation (LREC-COLING 2024), pages 15595-15605, Torino, Italia. ELRA and ICCL.

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