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国際研究集会「幕末・維新期の日伊関係史料」を開催

掲載日:2021年12月3日

 2021年2月20日(土)に東京大学史料編纂所・科学研究費補助金基盤研究(A)「在外日本関係史料の調査と貴重史料の研究資源化による維新史料研究国際ハブ拠点の形成」(代表:保谷徹)主催による国際研究集会「幕末・維新期の日伊関係史料」をオンライン開催しました。
 科学研究費補助金基盤研究(A)「在外日本関係史料の調査と貴重史料の研究資源化による維新史料研究国際ハブ拠点の形成」では、主に幕末維新期の在外日本関係史料の蒐集と研究資源化が進められています。本研究集会は新型コロナウィルスの影響によって海外文書館での史料採集が困難な現状をふまえ、人的ネットワークの構築と、基礎情報の収集に努めることを目的に開催されました。

 当日は国内外より50名程度の参加があり、3名の報告者により、下記のタイトルにて報告がありました。
・ジュリオ・ベルテッリ(大阪大学外国語学部)「イタリアの古文書館・個人書庫に眠る日本関係史料とその魅力についてー幕末・明治初期を中心に―」
・鈴木庸子「ルキーノ・ダル・ヴェルメ伯爵のシベリア・日本旅行記」内容紹介
・保谷徹(東京大学史料編纂所)「東京大学史料編纂所所蔵外務省引継本のイタリア関係史料の紹介」
 ベルテッリ氏からは在イタリアの日本関係史料とその可能性について、公文書館のものからプライベート・ライブラリーの所蔵史料まで幅広くご紹介いただきました。また、鈴木氏は現在当該科研において入力作業中の『ヴェルメ伯爵のシベリア・日本旅行記』の興味深い記述についてご紹介いただきました。最後に保谷氏から、史料編纂所所蔵の日伊関係外交史料について紹介がありました。
 科学研究費補助金基盤研究(A)「在外日本関係史料の調査と貴重史料の研究資源化による維新史料研究国際ハブ拠点の形成」いずれの報告内容も相互に補完し合うものであり、今後の幕末維新期の外交史の発展に大いに寄与しうるものと考えられます。ディスカッションの時間には、多くの質問が挙がり、討論も盛んに交わされ、大変有意義な会となりました。

<イタリアで行われた近代日本とイタリアの関係に関する展示>

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