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藤井総長の記者会見を開催、UTokyo Compassを公表 対話を通じた自律的、創造的な大学モデルの構築を強調

掲載日:2021年10月1日

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2021年10月1日、本郷キャンパスの安田講堂で開かれた記者会見で、UTokyo Compassについて説明する藤井輝夫総長

藤井輝夫総長は2021年10月1日、本郷キャンパスで記者会見を開き、東京大学が目指すべき理念や方向性をまとめたUTokyo Compass 「多様性の海へ:対話が創造する未来(Into a Sea of Diversity: Creating the Future through Dialogue)」を公表しました。

藤井総長は会見で、東京大学が学知を生み出し、つなぎ、深めていくために、「知をきわめる」「人をはぐくむ」「場をつくる」という3つの視点から好循環を生み出していく必要がある、と話しました。

また、UTokyo Compassのタイトルに込めた思いを、「大学の中だけで活動するのではなく、大学の外の多様な人、組織、地域、国と一緒になって対話をすることを通じ、未来を作っていきたいというイメージからつけた」と説明しました。

さらに、自律的、創造的な大学モデルを構築するための経営力の強化について、「経営というと財務面が強調されるが、財務や人事などの制度にとどまらず、『公共を担う組織体』としての成長モデルを構築する」と述べました。

会見では、それらの理念を実現するためUTokyo Compassに盛り込まれた具体的な行動計画や数値目標の数々について説明しました。

経営力強化に関しては、新しい大学モデルの構築のための財務経営本部(仮称)の設置、1000億円規模の法定基金(仮称)の創出などを挙げました。

一方、地球環境問題の解決に資する取り組みとして、世界の国や組織の行動変容を促す「グローバル・コモンズ・スチュワードシップ指標」を作成し、東大自体のCO2実質排出量を2030年度までに2006年度比で半減させ、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを達成するための国際キャンペーンRace to Zeroに参加する、と述べました。

記者との質疑応答では、大学をめぐる変化の現状について聞かれ、「ポイントは、大学自身が自ら考えて、今やるべきと考えたことにしっかり先行投資してリソースを投じられるような仕組みを考えていくことだ」と話しました。

女子学生比率の30パーセント達成を目指すとしたことについては、「相当頑張らないと達成できないレベル」としつつも、「一番大事なのは、大学全体としてこの方向に行くということを共有し、学外の皆さん、東京大学を目指そうという学生の皆さんにも分かってもらうことです」と述べました。

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