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岩澤雄司教授(大学院法学政治学研究科)が国際司法裁判所(ICJ) 裁判官に選出

掲載日:2018年6月25日

 6月22日(金)、国連において、小和田恆・国際司法裁判所(ICJ)裁判官の辞職に伴う裁判官補欠選挙が行われ、日本の国別裁判官団が候補者として指名した本学大学院法学政治学研究科の岩澤雄司教授(国際法)が、同裁判所裁判官に選出されました。

 日本からの選出は、田中耕太郎氏、小田滋氏、小和田恆氏に続いて4人目。本学の現役教員から選ばれるのは初めての快挙となります。

 国際司法裁判所は、国際法に基づく裁判で国家間の紛争を平和的に解決することを任務として1945年に設立されました(前身は国際連盟期の1921年に設立された常設国際司法裁判所)。15名の独立・公平な裁判官により構成される国連の主要な司法機関であり、その判決や意見には高い権威が認められています。特定の分野に特化した司法機関とは異なり、国際法上のすべての問題を付託できるという普遍的性格を有する唯一の国際司法機関です。

 今回の選出は、国際的に高く評価されている国際法についての研究業績を基礎として、自由権規約委員会委員長やアジア開発銀行行政裁判所裁判官をはじめとして豊富な実務経験を重ねてこられた岩澤教授のこれまでの取組みが国際的に認められたものです。

 東京大学憲章に掲げられている理念である「世界の公共性に奉仕する大学」として非常に誇らしいことです。
 今後の岩澤教授の更なるご活躍に期待いたします。

※ 岩澤雄司教授の最終講義は8月26日(日)に行われる予定でしたが、諸般の事情により延期となりました。

※ 岩澤雄司教授ご略歴
1954年生まれ。1977年本学法学部卒業。1977年本学法学部助手。1978年ハーバード大学法学修士号取得。1982年大阪市立大学法学部助教授。1996年本学大学院総合文化研究科助教授。1997年バージニア大学法学博士号取得、本学大学院総合文化研究科教授。2005年大学院法学政治学研究科教授。主な公的活動に、国際法学会代表理事、自由権規約委員会委員長、国際法協会(ロンドン)副理事長など。主な担当授業科目に国際経済法、国際法など。

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