東京大学の論文シェアが8位に
学術出版大手のシュプリンガー・ネイチャーが5月20日に発表した「Nature Index Annual Tables 2021」において、東京大学の論文シェアは8位でした。Nature Indexは、著名な自然科学系雑誌82誌に発表された論文を集計分析し、各機関がどれだけ参加し貢献したのかを数値化して機関別に比較したものです。
2020年に公表された論文1308報が集計対象となり、東京大学は前回の11位に対して、今回は8位です。大学では、ハーバード大学、米スタンフォード大学、米マサチューセッツ工科大学に次ぐ4位となっています。
東京大学の評価対象となった論文1308報の分野とその数は、次のとおりです。
Physical Science | 664報 |
Chemistry | 343報 |
Life Science | 332報 |
Earth & Environmental Science | 141報 |
※分野を跨る論文は、それぞれの分野でカウントされているため、総数は1308報より多くなっています。
東京大学は、Physical Scienceの比率が高く、Physical Science分野では大学に限れば世界第2位となっています。一方、他の上位の大学では、Life Science分野の比率が高いという傾向が見られます。
東京大学は、独自に発行しているFSI債(大学債)なども積極的に活用しながら、幅広く「知」の活動を展開しています。独創的な学術研究は、論文発表などを通して社会の共有財となり、さまざまな課題の解決に貢献します。